前節を振り返ると、琉球はアウェイで京都戦に臨み、阿部 拓馬のゴールで先制したものの2点を奪われ、勝点を手にすることができなかった。J1昇格を争うチーム同士の一戦での敗戦は堪える部分もあるが、樋口 靖洋監督は「もう一度俺たちがJ1昇格というところにチャレンジするチャンスをつかむべく、戦いに挑む。われわれはファイティングポーズを取り続けるしかない」と話し、この声に選手も呼応。GK田口 潤人は「残り何試合になろうが、目の前の一試合を戦うことに変わりはない。次の試合に勝つための準備をチーム全体でしっかりと整えていきたい」と不変の信念を持ってチーム全体で戦いに挑むと話した。
何より、今回のホーム戦は5月の明治安田J2第15節・山形戦以来の有観客試合となる。アウェイ席は設けられず、限定1,000席での開催となるが、浦和から育成型期限付き移籍で加入した武田 英寿にとっては初めて琉球のサポーターの前でプレーできる。「気持ちももちろん入るし、とても楽しみ。良いプレーを見せられたらいいなと思っている」とサポーターからエナジーを得て、ベストを誓う。
対する群馬は前節、甲府と対戦し、0-3で敗れた。前への推進力を鮮明にするも、熾烈な昇格争い真っただ中のチームを相手にゴールを奪われる。しかし、ひるむことなく攻撃力を高め、ゴールにあと一歩のところまで詰め寄る場面を作った。「3試合連続で無得点になってしまったが、あとは感覚のところです。トレーニングするしかない」(久藤 清一監督)と、ゴールへの嗅覚を研ぎ澄ませるよう促し、琉球戦へと臨む。
両者の前回対戦は3月の第3節で、琉球は群馬県特有の『赤城おろし』と呼ばれるからっ風の洗礼を浴びながらも2-0で勝利している。昇格へ望みをつなげたい琉球に対し、J2残留争いから抜け出したい群馬という構図。それぞれの思いがぶつかり合う白熱の一戦となるであろう。
[ 文:仲本 兼進 ]
