ホームの松本は16位で中断期間に突入。再開初戦の明治安田J2第24節・秋田戦に4-1と大勝して“生まれ変わり”が期待されたが、以降の6試合は2分4敗の勝ちなし。第27節の大宮戦、第28節の磐田戦ではそれぞれ4ゴールを許すなど、失点に歯止めがかかっていない。特に先制を許すと勢いがしぼみ、複数失点を喫するケースが続出。この6試合でクリーンシートは一度もなく、ゴール数もわずか『3』となっている。名波 浩監督が目指す“良い守備から良い攻撃”の実現は道半ばにある状況だ。
対する北九州は19位で中断期間に突入。百戦錬磨の小林 伸二監督が、3週間の間にチームを生まれ変わらせた。再開初戦の第24節こそ、琉球に1-2と逆転負けをしたものの、それ以降は2勝4分と負けなし。第26節・町田戦に勝ち、第28節・新潟戦に引き分けるなど上位陣とも互角以上に渡り合っている。ブロックを形成する粘り強いディフェンスが光り、直近6試合のうち3試合が無失点。複数失点も第25節・愛媛戦の1試合だけとなっており、大崩れは考えにくい。
こうした両チームのスタイルや特性を踏まえると、先制点が勝点3の行方を大きく左右するだろう。試合は松本がボールを握り、北九州が堅い守備で対抗する構図となりそうだ。松本はサイドを起点としながら、DFがひしめくゴール前をいかに攻略するか。クロスの精度や動き出しの質にこだわることに加え、ペナルティーエリア内に入る人数を増やしてこじ開けたい。
北九州は粘り強くはね返し、攻めどきを判断して一気にゴールを陥れられるかどうかがポイント。先制すれば松本はバランスを崩すため、スペースを消すDFから虎視眈々と得点の機会をうかがいたい。
[ 文:大枝 令 ]
