勝利から遠ざかる中で、好調だったころの選手の思い切りの良さが影を潜めている印象の北九州だが、小林監督は「試合で出た反省点の改善と、選手が前向きなチャレンジができる新たな刺激も入れる」ことをトンネル脱出へのカギと考えている。刺激という点で言えば、久しぶりの出場機会を得る選手たちの活躍もその1つ。松本からの期限付き移籍中のGK永井 堅梧が契約上、今節は出場できない。代わりに、控えが続いていた高橋 拓也の出場が濃厚。同様の理由で高橋 拓也が先発した第9節の同カードは2-1で勝利を手にしている。また前節で4試合ぶりの出場を果たした加藤 弘堅も攻守で良いパフォーマンスを披露。流れを変える上でそういった選手たちの働きは大事になる。
一方の松本には粘り強さが戻ってきている。柴田 峡監督の就任から7試合を消化して1勝4分2敗。勝点の上積みは十分とはいえないが、明治安田J2第25節の磐田戦を0-0、第26節の水戸戦が2-2、前節の大宮戦が1-1と、強敵・難敵からしぶとく勝点1を獲得したことは上昇への機運と捉えていいだろう。特に水戸戦と大宮戦で同点に持ち込むゴールを挙げた阪野 豊史の奮闘が印象的。チーム内トップスコアラーの奮起を4位・北九州との一戦でも期待していいのではないか。
[ 文:島田 徹 ]


