J3降格圏の20位・相模原と21位・愛媛。勝点34で並ぶ中、J2残留圏内の18位・金沢とは3ポイント開いている。互いにあとがない状況であることに変わりないが、今節で勝利することができれば残留圏に大きく近づき、残留への望みも沸いてくる状況。しかし、負ければライバルに引き離される形で降格圏にとどまり、降格待ったなしの極めて苦しい状況になる。“シックスポイントマッチ”という言葉も控えめに感じるほどの、生死をかけたプレッシャーの掛かる一戦となる。
愛媛は前節、敵地で新潟に破れて5試合勝利なし。一方、相模原も前節は岡山に逆転負けを喫し、勝点を伸ばすペースも停滞気味。その中でも、両チームともに粘り強いプレーを見せており、接戦に持ち込む試合が多いのも確かなところ。ただ、お互いの課題は、“ここぞ”という場面で決め切る、踏ん張り切る力、勝負どころでの脆さと言える。
前回対戦では愛媛に軍配。ただ、相模原はその後、指揮官が高木 琢也監督に代わってチームを刷新している。愛媛もシステムを変更しており、前回対戦の経験は大きな参考にはならないだろう。
“絶対に負けられない”という大前提の状況を考えれば、堅く慎重なゲームで始まる可能性が高い。ともに決して得点力が高いチームではないが、粘り強い守備は強み。緊迫感のある守備戦を繰り広げながら、どのタイミングで勝負のスイッチを入れ、好機をモノにするか。戦術的で明確な狙いとプレッシャーに屈しないメンタルが問われることになりそうだ。
[ 文:松本 隆志 ]

