徳島はJリーグYBCルヴァンカップも含めて公式戦5試合を消化。勝利には至っていないものの、4分1敗という成績で多数の選手が引き抜かれたシーズンとは思えない内容で戦えている。ただ、西谷 和希が「良いサッカーをしたからOKとは誰も捉えていません。やはり勝ちたい。かつ、どん欲に勝ちにいきたいという思いで臨んでいます」、「次もまたホーム戦。そこでは必ず勝ちにいきたいです」と言葉にするように、次のステップは勝利をつかみ取ること。しかしながら、熊本戦に関しては懸念材料もある。3月7日から9日まで、5連戦直後に藤尾 翔太と櫻井 辰徳がU-21日本代表候補トレーニングキャンプに参加している。喜ばしいことながら負荷については指揮官も危惧する。リーグ戦で先発が続く2選手を、熊本戦でも先発起用するかが第1のポイントになるだろう。
対する熊本は前節・大宮戦で先制を許しながらも見事な逆転勝利。J2復帰後の初白星となった。大木 武監督は「たかが1勝ですが、されど1勝だと思います」と表現したが、徳島戦に向けても大きな意味を持つだろう。
両者は1月末にトレーニングマッチで顔合わせがあり、肌感覚も含めて最低限の情報は持ち合っている。その日は徳島が勝利したものの、熊本は前線からのアグレッシブな守備を行い、ビルドアップでは積極的にボール保持を試みながら、意図的に作り出したスペースを生かす確かな戦術を用いていた。
スタイルが確立されたチーム同士の好カード。そして、勝者はより評価される。
[ 文:柏原 敏 ]


