東京Vの勢いが止まらない。杉本 竜士が「観ていて面白いと言ってもらうには程遠いと思う」と言うように、試合で相手を圧倒できているわけではない。苦戦する試合も多いのだが、ビハインドも苦にせず戦い続けて追いつく試合、逆転する試合もあり、また守備で我慢して1-0で勝利したゲームもあった。球際の強さ、攻守の切り替えの速さ、決定力などを起因とする勝負強さが今季の東京Vの特徴と言えるかもしれない。
「J2はきっ抗していて、どこが勝っても負けてもおかしくない」と堀 孝史監督も言う。その相手を上回るためのベースができているからこそ、8戦無敗で2位と上位を維持できているのだろう。今週のメディア公開練習では、離脱が続いていた昨季の主力選手も多く合流して良いプレーを見せていた。先発メンバー、それにベンチ入りする面々にも注目したい。
今節、ホームに迎えるのは熊本だ。堀監督は「攻守ともに攻撃的で、大木(武)監督は昔から攻撃のところがすごく面白い魅力あるチームを作られている」と警戒していた。
その熊本は、2勝3分3敗で16位につける。ここ3試合は1分2敗と勝てていないだけに、アウェイでも勝点を拾いたいところ。気になるのは失点数の多さで、13失点はリーグワースト4位の数字。リーグ最多タイの得点数を誇る東京Vの攻撃を抑え切れるかはポイントになりそう。とはいえ、熊本は引いて守備を固めるのではなく、堀監督が述べていたようにアグレッシブな姿勢で前線からプレッシャーを掛けてくるスタイルだ。東京Vの後方からのビルドアップを引っかけられれば、ゴールが近づくはず。坂本 亘基には連続ゴールを期待したい。
キックオフは土曜15時。4年ぶりの対戦の結末はいかに。
[ 文:田中 直希 ]