秋田は前節、アウェイで山形に1-5で敗れた。結果的には大差となったが、飯尾 竜太朗が「点差ほど悪くはなかった」と振り返るように、前半はコンパクトな陣形を維持して相手のビルドアップを制限し、セカンドボールを回収する粘り強い守備で無失点に抑えた。後半にDFのミス絡みでGKが退場となり、10人でのプレーを余儀なくされる。そこから失点が続いても、選手たちは勝利を目指してファイティングポーズを取り続けた。
前述の守備に加え、ブレずに次の1点を狙うひたむきな姿勢を貫いた点は敗戦の中でも収穫であり、継続・発展させることでチームはより強くなる。さらにセットプレーの攻撃力が増していることも収穫だ。ここ2試合は飯尾のFKやCKが得点に結びついており、今節も飯尾のキックがチャンスを作り出せるかが1つのポイントになるだろう。
長崎は昇格候補と目されながらも、第9節を終えて13位とスタートダッシュを成功させることができなかった。それでも直近3試合は2勝1分で、しかも2試合連続無失点と守備の向上に伴って結果が出始めている。前節は町田とのホーム戦を1-0で制し、今季ホーム2勝目を挙げた。ここまで4得点2アシストの右サイドハーフ・クリスティアーノを筆頭に、強力な攻撃陣は迫力に満ちている。わずかな勝点差できっ抗する中位グループを抜け出して昇格圏内に食い込むために、勢いを持って秋田に乗り込む。
秋田と長崎はともにダブルボランチの[4-4-2]を採用すると見られる。ミラーゲームとなれば、それぞれの選手が対面する相手を上回ることが勝利につながる。「個で勝つ。コンビ、グループで勝つ。最後はチームでも勝つ」と吉田 謙監督は意気込む。
どれだけ選手たちの背中を後押しできるか、両チームのサポーターの応援にも力が入る熱い試合になるはずだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

