横浜FCは前節、千葉と1-1で引き分けた。前半に先制し、終了間際のラストプレーで追いつかれて勝点2を失った格好だが、試合を通して見れば多くの時間で千葉に押し込まれ、四方田 修平監督も「妥当な結果」と認めるしかない内容だった。開幕から無敗を継続しているものの、3月下旬から相次いで8人の選手が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた影響もあり、ここ4試合はシュート数を10本以内に抑えられるなど低調な内容が続いている。
攻撃陣は開幕から全試合で得点を挙げているが、横浜FCの強みは攻撃だけではない。後ろに人を余らせず、前線からマンツーマンで激しくプレッシャーを掛けるアグレッシブな守備こそ、多くの試合で主導権を握ってきた生命線と言える。前節の千葉のように、前線からのプレッシャーを回避してFWにロングボールを蹴ってくるチームが増えてきたことも不調の一因には違いない。今節対峙する仙台は昨季終盤から指揮を執る原崎 政人監督の下、ビルドアップにこだわりを見せるチームだけに、いま一度自らのストロングポイントを発揮したい。
一方の仙台もコロナ禍に見舞われ、一時は練習も中止する事態となったが、前々節の甲府戦、前節の山口戦と連勝した。山口戦では幸先よく先制しながらも、26分にCBのキム テヒョンが退場してしまったが、10人で追加点を奪って山口の反撃を1点に抑えた。中山 仁斗やフェリペ カルドーゾらFWにケガ人が多かったところにコロナ禍も襲い、台所事情は苦しいが、C大阪から育成型期限付き移籍で獲得した中島 元彦は前節、ボランチで好プレーを見せた。組織的な守備からのショートカウンターという強みを発揮して、連勝を果たしたことはチームに勢いを与えている。
横浜FCは小川 航基が4試合連続得点中で、仙台の富樫 敬真もここ2試合で3得点と、ともにストライカーが好調。どちらがアグレッシブな守備から主導権を握り、チャンスを多く作れるかがポイントになりそうだ。
[ 文:芥川 和久 ]
