横浜FCは前節、アウェイで秋田に0-1で敗れた。ロングボールを前線に蹴り込み、セカンドを拾ってまたゴール前に蹴り込んでくる秋田のサッカーに苦しみ、85分にスキを突かれて失点。前々節の熊本戦に続く黒星となった。ゴールデンウィークの5連戦は3分2敗となり、一時は独走態勢にあった首位からも得失点差等で3位に後退した。明治安田J2第13節・群馬戦の後半から1ゴールも挙げられていないことは、攻撃サッカーを掲げるチームにとって重く受け止めなければならないだろう。
首位にいたことで相手に対策されてきたことももちろんだが、ケガ人とコロナ禍が手薄なポジションを襲い、固定メンバーで戦わざるを得なかったことによる選手の疲労も、攻撃が停滞している一因だ。連戦が終わり、1週間の準備期間で、選手たちがどれだけ心身ともにリフレッシュできたか。とりわけ前線へのパスの供給源となる手塚 康平の出来がチームの出来に直結するだけに、そのプレーが注目される。
対する徳島は前節、群馬とスコアレスドロー。群馬名物の強風に苦しめられ、シュート5本と低調な内容でチャンスも少なかった。とはいえ直近5試合は3勝1分1敗で終え、順位も8位に上昇。特に、15試合で7失点の堅守が際立つ。この5試合でもわずか1失点だ。
ただ一方で、ここまで9引き分けと勝ち切れない試合が多いのは、シンプルに得点力が不足しているからだ。総得点は『15』と試合数と同じだけ挙げられているが、第11節・岩手戦で大量5ゴールを記録したためで、無得点に終わった試合は7試合を数える。それでも試合を重ねるごとに攻守のバランスが次第にかみ合ってきた感があり、今季は無失点試合がいまだ2つしかない横浜FCから得点を奪い、堅守にハメることができれば上位進出が見えてくる。
[ 文:芥川 和久 ]
