秋田は前節、ホームで栃木に0-3で敗れた。開始早々に先制を許し、主導権を奪われると、そこから立て直せずに前半だけで3失点。相手の左右の揺さぶりにより、前からボールを奪いにいく積極的な守備を出せず、間延びしたスペースを使われ、さらに生命線の球際の競り合いでも上回られ、セカンドボールを拾われた。後半は大胆な選手交代などで盛り返したが、試合を通してゴールに向かう力強さが影を潜めた。
キャプテンの稲葉 修土は栃木戦に向けた練習のテーマに「秋田の長所で負けないこと」を挙げていたが、その言葉が敗因として裏付けられる結果となった。新型コロナウイルス感染症による離脱者が断続的に出ている影響を差し引いても、ホームで自らの強みを出し切れなかった事実は非常に重い。だからこそ、大分戦では攻守で積極性を発揮しなければならない。
一方の大分は火曜日に行われた明治安田J2第28節・水戸戦を0-2で落とした。それまで10試合負けなしで勝点を積み上げてきていたが、この試合では水戸の球際の気迫に押し返され、縦に速い攻撃で2失点し、反撃も封じられた。さらに守備の要のペレイラが累積警告で秋田戦は出場停止となる。
1年でのJ1復帰を目指す大分にとっては、残り10試合で1試合も落とせない状況。水戸、秋田、新潟と続く東日本でのアウェイ3連戦の2戦目で移動の負担も大きくなるが、必勝態勢で秋田戦に臨む。
大分はここまでの全46得点のうち、半分以上の24得点を前半に奪っている。全27得点のうち後半に19得点を挙げている秋田としては、パス主体の大分の攻撃にコンパクトな陣形と粘り強いスライドで対抗し、無失点で後半を迎えられるかが1つのポイントになりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

