横浜FCは前節、アウェイで山口に3-3のドロー。明治安田J2第31節から前々節までは5バックで守りを固めて1-0の3連勝を飾っていたが、前線からプレッシャーを掛けられず、相手に主導権を握られる時間が長かった。その反省から、前節は最終ラインに岩武 克弥が復帰し、4試合ぶりに守備時は[4-4-2]の陣形を組んだ。結果、攻守にアグレッシブさを取り戻し、80分までは3-1と「自分たちのゲームだった」(岩武)。ただ、残り10分での2失点、そのいずれもがクロスをクリアできずに混戦に持ち込まれてのものだったことは、今節に大きな不安を残す。
栃木は前節、ホームで群馬に1-1。先制し、大半の時間でペースを握りながらも2点目を奪えず、後半アディショナルタイムにPKを与えてドローに持ち込まれた。こちらも試合運びに課題を残すが、駒澤大出身のルーキー・宮崎 鴻、矢野 貴章、大島 康樹の3枚がそろう前線にどんどんクロスを入れてくる栃木の攻撃は、ビルドアップ力は高いが空中戦ではね返す力の弱い最終ラインで戦う横浜FCにとっては分が悪い。栃木の前節の得点は、クロスにまず宮崎、次に大島が競り、最後は矢野が押し込んだ。矢野は2試合連続ゴール中で、調子を上げてきている。
横浜FCの最終ラインが栃木のクロス攻撃にどれだけ耐えられるか。3バックでゴール前を固める、あるいは夏に獲得した身長188cmのCBマテウス モラエスの起用も考えられる。横浜FCのウィークポイントと栃木のストロングポイントがかみ合っているだけに、順位どおりに横浜FC優位の展開にはならないだろう。目の離せない試合になりそうだ。
[ 文:芥川 和久 ]
