前節は3位の岡山が13時から試合を行い、それが引き分け以下に終われば試合前に2位以内が確定するところだったが、岡山は勝利。自力で自動昇格を決めるべく18時キックオフの大分戦に挑み、エースの小川 航基が2ゴールを挙げたものの3失点して敗戦。岡山との勝点差は『5』に縮まり、目標達成は今節に持ち越しとなった。
今節も18時キックオフ。先に14時から岡山が試合を行うのも前節同様で、岡山が引き分け以下に終われば、試合前に2位以内が確定する。ただ、横浜FCの選手たちは「自分たちが勝って昇格を決める」(齋藤 功佑)と意識を集中している。前節は敗れたとはいえ、前線からのアグレッシブな守備でボール支配率リーグ2位の大分にボールを持たせず、シュート数でも上回った。3失点はしたが、いずれも相手の技術と駆け引き、パワーを褒めるべきスーパーゴールで、「ボールを運ばれて、崩されてやられたわけじゃない」(小川)。大分戦後、「この内容ができれば、必ず次の試合で昇格できる」と和田 拓也をはじめ多くの選手が口をそろえた。
金沢は前々節・岡山戦に3-1で勝利して残留を決めたが、前節は琉球に1-2で敗れた。琉球戦後、柳下 正明監督は「気持ちの面が大きかった。100%出し切って初めて良いゲームができるとずっと言っているが、まだ分かっていない」と立腹の様子だった。ネジを巻き直してくることは確実で、自動昇格が懸かっている横浜FCに対し、全力でそれを阻止しに来るだろう。ただし、ボランチで攻守の中心となっている藤村 慶太が前節に負傷で途中交代した。今節を欠場、あるいは時間制限がかかるようだと厳しい戦いを強いられそうだ。第24節から17試合連続、計35失点の守備にも改善の見通しが立っていない。
横浜FCにとってこの試合はホーム最終戦となるだけでなく、コロナ禍になって以来初めて声出し応援が行われる。「サポーターの気持ちをより一層感じることができる。必ずみんなで勝利を勝ち取って、J1昇格を決めて、サポーターの皆さんと喜び合いたい」(齋藤)。その歓喜のときはもうすぐだ。
[ 文:芥川 和久 ]
