伊藤監督が甲府で指揮を執った3シーズンの間に新卒で加入した選手はいまも在籍しているが、最終年の2021年に大卒ルーキーとして加入した長谷川 元希、関口 正大、須貝 英大、鳥海 芳樹、野澤 陸は全員甲府の大事な選手で、中でも長谷川は大宮アカデミー時代に伊藤監督の指導を受けており、人間関係が濃くて長い。「彰さんがコメントを読むかもしれないからあまり長々とは言わないけど、ゴールと勝利で成長した姿は見せたい(笑)」と言う長谷川。これは須貝たちも基本的に同じで、リーグ戦で3位に入ったもののコロナ禍でJ1参入プレーオフがなく悔しい思いをした2021年よりも成長した姿を見せて、勝利したい。
篠田 善之監督は「去年仙台に負けているとかは関係ないし、この先に連戦があることも関係なく、目の前の試合に全力で臨む」と言うが、甲府で3年間指揮を執った伊藤監督が率いる仙台についてはしっかり分析している印象。伊藤監督はピーター ウタカを含めて甲府の選手の個々の特徴はよく知っているし、甲府の選手も伊藤監督のやり方や志向は指導を受けて理解している。ただ、やってみないと分からないのがサッカー。今季加入の品田 愛斗は「変えてくる可能性もあると思う」と言い、ベテランの三平 和司は「(伊藤監督のことは)あまり意識はしないけれど、仙台の試合を見ると“彰さんっぽい”。失点ゼロで抑えることができればチャンスがあると思う」と、4連勝がなかったかのような危機感を持って展望を話してくれた。
甲府をよく知る仙台の伊藤監督と、仙台の伊藤監督をよく知る甲府の選手という関係性が注目されるが、これが試合にどんな影響があるのか、スタジアムで見てほしい。
[ 文:マツオ ジュン ]
