秋田は清水がJリーグYBCルヴァンカップに参戦していた影響で明治安田J2第21節と第22節が入れ替わり、直近の試合は6月28日の第21節・清水戦となった。
第22節・藤枝戦(1●3)では陣形が間延びしてセカンドボール回収で上回られ、内容と結果で厳しい現状を突きつけられた。6試合未勝利で迎えた清水戦では、秋田らしい粘り強い戦い方を取り戻せるかが1つのポイントだったが、チームはしっかり切り替えていた。コンパクトな陣形を維持して相手の揺さぶりに対抗し、49分にロングスローの流れから齋藤 恵太が先制点を決める。そこから相手の猛攻を受けながらも、GK圍 謙太朗を中心に最後まで一体感のある守備で得点を許さず、7試合ぶりの勝点3をつかみ取った。
長く待ちわびた勝利ではあったが、大事なのは目の前の一戦だろう。吉田 謙監督は常々、「スキという魔物を入れるな」と話している。今節は5連戦の3試合目という苦しい状況ではあるが、立ち上がりから引き締めたい。
いわきは前節、大宮との“裏天王山”を5-1で制した。順位は変わらず降格圏の21位だが、田村 雄三監督就任以降は1勝1分。さらに大宮戦では長く負傷離脱していた主力の岩渕 弘人が復帰して、チーム5得点目を決めるなどプラス材料が多い。
田村監督はここ2試合で、フォーメーションを[4-4-2]から[4-1-4-1]に変更。グラウンダーのパスで低い位置から組み立てるシーンが増えるとともに、相手陣地ではよりハイプレス・ショートカウンターを志向するようになっている。とはいえ球際で戦う姿勢は継続しており、今節も秋田とのセカンドバトルが勝敗を分けそうだ。秋田には5月14日の前回対戦で悔しい敗戦を喫しているだけに、やり返す思いは強いだろう。
いわきに岩渕がいるように、秋田は中村 亮太、齋藤、沖野 将基といった負傷からの復帰組がコンディションを上げている。チームの勝利に貢献することで、これまでの悔しさを晴らそうとする彼らに大きな声援を送ってほしい。
[ 文:竹内 松裕 ]

