ともに好調で迎えた上位直接対決。清水が劇的な展開で制す
FC町田ゼルビア
--古巣の清水を相手にゴールを決めたときの感情は?複雑な心境です。いまはもちろん町田のためにプレーしていますが、このスタジアムでゴールを決めることが僕にとってどんなに特別なことか。この場所で育って、ここで活躍しようとプレーしてきたので、ここでゴールを決められるのはいつでも特別なことです。少しは成長した姿を見せられたのかなと思います。 --前半でリードを広げることができましたが。2点目も早く入りましたが、前半の終了間際に失点をしたことが良くなかったです。失点はこのチームが避けなければならないことですし、監督が無失点を求めている以上、失点は絶対にあってはならないことです。
--3枚代えで自身が投入されたが、その意味をどう捉えている?前節の磐田戦で2-0の展開から1点を入れられる形になったため、試合後に「交代選手にはもっとギアを上げてほしい」と言われていた中で、自分が出たあとに失点をして負けてしまった。その責任は感じています。もっとパワーを出さなければ。また、チームとして求められている守備の強度やハードワークをすること、そういった要素は僕自身ももっとやらなければならないと感じました。 --エリキ選手がケガで交代したあとは、藤尾 翔太選手の奮闘が目立ちました。翔太も調子が良くて、ボールを収めてくれますし、前半から攻撃でもタメを作ってくれました。ただそれ以上、いろいろなことを求めるのは酷かなと思います。翔太に良い状態でボールを出すことが、中盤や最終ラインの選手の役割だと思います。
清水エスパルス
監督
これがあるからフットボールはやめられない。 このメンタル的にキツい中で0-2から、普通であればイライラしたり、熱くなっても仕方ない状況で監督だけが熱くなって、選手は冷静でした。0-2からひっくり返して見せる。その選手のたくましさ、タフさ、冷静さ。それを最後の最後まで後押ししてくれて、逆転を可能にしてくれたのは、17,900人以上のスタジアムの雰囲気、空気だと思います。われわれとともに戦って、「必ず昇格するんだ、町田を倒すんだ」というスタジアムの空気、温度がわれわれを最後の最後まで突き動かしてくれました。それでディフレクションしたボールがゴールに入っていったと思います。 また、最後は西澤 健太が仕事をしてくれました。メンバーに入れない中で、毎日毎日、必死にトレーニングしていた。アカデミー出身で、このクラブの偉大さ、素晴らしさをずっと見続けていた健太が、最後にこういう仕事をするんだなと思いました。出ている11人とか、メンバーに入った18人だけではなくて、サポーター・ファミリー含めて、一体となって良い流れ、勢いが出ています。これを大切にしながらやっていきたいです。ただ、まだまだわれわれは3位で、何も勝ち取っていないので、残り試合、最後の最後まで勝ち続けてわれわれが逆転で昇格できるように、チャンピオンになれるように引き続きやっていきたいです。 --前半、町田にボールを握られて苦しかったと思うが?唯一反省しなければいけないのは、ゲームの入りのところ。簡単にクロス2つで、なんてことないところからゴールが生まれてしまいました。そこは集中力のなさとしか見えないので、本来彼らが持っている力からすると、あれはしっかりと弾かなければいけないです。クロスを上げさせない、集中する、中ではじき返すこと。そこは今まで3試合連続でできていた中で、こうしたビッグゲームでやってしまうというところは唯一、このゲームの反省点だと思います。そこだけは全員で見直したいです。こうした劇的なゲームは何度も何度も起こせるものではないので、ゲームの入りや堅さの部分。われわれは(失点を)ゼロで抑えて、たくさん点を取るというのが自分が目指しているフットボールなので、そこができるように、体現できるように気を引き締め直して、(次節の開催地である)秋田に向かっていきたいと思います。
FC町田ゼルビア
監督
立ち上がりから前がかりになりながら得点を重ねることができました。そこまではプランどおりでしたが、エリキのケガにより、あまりにも早く交代カードを切らざるを得なかったですし、前半のうちに交代カードを使わなければならなかったことがすべての計算を狂わせました。また、前半終了間際の失点シーンもファウルをしなければならない状況になったことも良くなかったですし、残り時間が少ないことをなかなかピッチ内で共有できず、失点をしてしまいました。あの時間帯に失点をしなければ、後半にまたやり直すこともできましたが、失点をしたことで後半は守勢に回らざるを得ませんでした。 後半の途中から3バックに切り替えることでミラーゲームの形に持ち込みましたが、前半に1枚の交代カードを使っていることで交代のタイミングも難しかったです。4バックで崩されていなかったものの、後ろも疲弊し、中盤も相手を捕まえられない状況になっていたために3バックに変える判断をしました。ただ、交代策で効果的に手を打てなかったという印象は残ります。 さすがに清水さんも交代で入ってくる選手はJ1でプレーしてきた選手がいるぶん、クオリティーがありますし、相手がそれぐらいやれるのは当然のことです。われわれも力をつけないと、仮にJ1に昇格したとしても、何もさせてもらえない状況になってしまいます。今回の敗戦をしっかりとポジティブに捉えて、連敗をすることがないように、今回の敗戦が奮起する大きな材料にもなるでしょうから、次の1週間も良い準備をしていきたいです。 --前半にケガで交代をしたエリキ選手の現時点での状態は?分からないのが現状です。交代をするということは軽度のケガではないかもしれませんが、これから確認したいと思います。
清水エスパルス
FW 33
乾 貴士
今日の試合は相手が蹴ってくるので、それに合わせて自分たちのサッカーができず、自分たちも前にリスクなしでやってしまっていたところがあります。2点目を入れられて、もう一度自分たちのやり方でやろうという気持ちになりました。そこから自分たちのペースになってきたし、ある程度良い流れでできたと思います。前半で1点を返せたことは大きかったと思います。 同点ゴールを奪った時間帯も良かったと思います。そこからは押せ押せだったのでもっとつなげる部分もありましたが、勢いのまま行っていいのかなと思っていました。監督も勝点1という感じではなくて、攻撃を重視した交代、フォーメーションだったと思います。2トップになってターゲットができて、(西澤)健太が良いアシストをしました。練習で健太が良いボールを上げてチアゴ(サンタナ)が決めたりしていたので、練習どおりだったと思います。 ただ、次が大事になると思います。自分は2試合出られないので、みんなに頑張ってもらえるように良い練習相手になれるようにやりたいです。
FW 9
チアゴ サンタナ
得点を決めることができて非常にうれしいです。西澤(健太)選手がグラウンドに入った瞬間に、「自分と(オ)セフンの2トップにクロスが入ればチャンスになる」ということを伝えました。西澤選手の素晴らしいクロスから得点を決めることができて良かったと思います。 相手は引き分けでもいい状況で、残念ながら立ち上がりに失点をしてしまいました。前半は自分たちにとって良くなかったですが、ハーフタイムでは全員で細かいところを修正して、後半で逆転できて良かったと思います。