すでにJ2残留を決めているとはいえ、“北関東ダービー”で1勝もできず、前節はアウェイで3位・磐田に0-5の大敗を喫するなど、多くの屈辱を味わったシーズンだった。「このまま終わるわけにはいかない」と選手たちは声をそろえる。
前節終了後、キャプテンの楠本 卓海は「このままではサポーターに会わせる顔がない。ここまで足を運んでくれたサポーターに本当に申し訳なく思っています。相手うんぬんではなく、次の試合は死に物狂いで勝ちにいくしかない」と力を込めた。もう一度力強く奮い立ち、有終の美を飾り、一緒に苦しんできたサポーターと喜びを分かち合うために、今季ラストゲームに挑む。
清水の秋葉 忠宏監督にとって、水戸は昨季まで3年間監督を務めたチーム。その相手と昇格を懸けた一戦を戦うことに、運命的なものを感じずにはいられない。ただ、秋葉監督らしく、相手がどこだろうと、どんな状況だろうと、やることは変えないだろう。攻撃的なサッカーを貫き、J1への切符をつかみ取る。その気概を胸に乗り込んでくることが予想される。昨季まで喜びも苦しみも味わったKsスタで、清水は歓喜のときを迎えることができるか。
[ 文:佐藤 拓也 ]