磐田に届いた歓喜の報せ。逆転でJ1自動昇格を勝ち取る
ジュビロ磐田
--清水の結果はどのタイミングで知りましたか?僕は交代したあとに聞きました。だから中でやっていた選手は知らなかったと思います。ただ、最後はなんとなくサポーターの空気もザワザワして、ベンチは知っていましたけど、ピッチにいる選手はほとんど分からなかったと思います。 --そういった重要な試合で決勝点を決めました。2020年の最終節の栃木戦でもゴールを取っていたんですよ。これまでも最終節あたりで、得点やアシストが出ていたので、なんとなく良いイメージというのはありましたし、今日も(得点が)あるかなとは思っていました。その中でも特に今日のゴールは、非常にうれしかったですね。 --先制されたあともチームとして冷静に戦い、逆転まで結びつけました。それは試合前から(山田)大記くんを中心に「失点しても落ち着いて、自分たちのことをしよう」と言っていたので、そこも1年間通して成長できたと思っています。
--どんな気持ちでこの大一番に臨みましたか?最後、(チャンスが回ってきて)持っているなと思いましたし、正直、自動昇格は難しいと思っていましたけど、それでもチーム全員が信じて、この試合に勝つことができました。勝つことでしか希望はなかったので、この1試合に懸ける思いはみんなが勝利に向いていて、先制されても落ち着いてやれたのは良かったと思います。 --このような形で昇格を決めたいまの気持ちはどうですか?初めてピッチで昇格を経験できました。ベンチにいたチームメートが走ってきて、スタッフも喜んでいたので、昇格したんだと実感しましたし、初めてうれし泣きしたと思います。 --試合後にうれし泣きしたのはやっぱり安堵の気持ちが大きかったんでしょうか?最近はずっと悔しい思いをしてきて、この試合に懸けるという思いがすごくありましたし、ここで全部をぶつけたいと思っていました。勝つことができたのは良かったですけど、そこに昇格という結果もついてきたので、今まで自分がやってきたこと、さらにチーム全員がやってきたご褒美かなと思います。 --他会場の結果が絡む難しいシチュエーションをどう乗り越えましたか?他会場の結果は出ている選手は全然知らなかったです。本当に最後の最後まで知らなくて、この試合に勝つことしか考えていなかったです。練習からチーム全員でそこに向かえたことが一番良かったと思います。
栃木SC
監督
選手と話をしているときも、自分の中で出てくる言葉を話そうと思うのですが、一番に出てくるのは、素晴らしいスタジアムがあり、素晴らしいサポーター、スポンサーがついていて、栃木SCはもっと強く、大きくなってほしいという思いです。今日の敗戦が、栃木は早くこういう磐田のようなチームになれると感じるものを残すことにつながれば、もっと栃木は強くなっていくと思いますので、栃木の成長や飛躍をこれからも応援したいと思います。 --今日のゲーム内容ですが、先制してから逆転された試合でした。前半は得点以外でも足を振ってフィニッシュに持っていける場面がありましたが、一方で、カウンターでシュートにいかずにパスにしてしまう場面などがありました。もっとゴールに向かっていくことを強調してきたからこそ、もっと思い切りよく畳みかけるような攻撃が前半、そして後半の負けている状況であっても良かったのかなと思います。そういうところでチャンスを逃し、カウンターの返り討ちにあって失点してしまうというのは、直近の(前節・)ヴェルディ戦でも(前々節・)岡山戦でもあったと思います。この辺りが栃木で監督をやっていて答えが出ないクエスチョンだと思っています。 --2年間、指揮を執って退任となりますが、率直な気持ちについて聞かせてください。今日のゲームもそうでしたが、“たられば”はありませんので、最後を守り切れていれば、ここで勝点が奪えていれば、ということについて自分に矢印を向けることが大事だと思っています。僕自身は栃木をもっと上に導くために契約してもらったわけで、そのために栃木に来たと思っていますので、申し訳なさというよりは、あらためて、自分の力のなさを突きつけられたという感覚です。 一方で、今季も、もしも歯車が狂ったら降格する可能性も十分にあったシーズンだったと思います。大宮や松本山雅といったJ1にいたチームでも降格するのが昨今のJ2です(※大宮は来季のJ2クラブライセンスを持たないFC大阪がJ3で2位となった場合は降格が免れる)。栃木も歯車が合わなければ落ちたし、歯車が合致していれば上に行けた可能性があったと思います。紙一重だったと思います。いろいろなアクシデントやトラブルがありましたが、それでいえば、栃木SCというクラブの力、選手の力、スタッフの力に支えられて最低限のことはできたと思っています。一方で、この結果ですから、栃木は次に進むべきだなと思うので、これからも応援し続けたいと思います。
ジュビロ磐田
監督
まずは今季のスタートから本当にわれわれ、ジュビロ磐田を応援していただいた、たくさんのサポーター、今日は3,000人くらいのサポーターが駆けつけてくれましたが、それ以外にも今日来られなかったサポーターもたくさんいます。その方たちもわれわれに声援を送ってくれたと思っています。その声援のおかげです。開幕からずっと後押ししてくれたサポーターに、感謝の思いを伝えたいです。本当にありがとうございました。 試合は、最終節ということで、われわれも自動昇格を狙えるポジションにいました。ただ、その可能性を広げるためには勝たなければいけない試合でもありました。そういう意味では、自分たちがやるべきことはハッキリとできたと思っています。試合に向かって特別なことをやったわけではありませんでしたし、やろうとも思っていませんでした。それは選手たちにも伝えて、これまでやってきたことをピッチで表現できるか。われわれは、リーグ戦の第1節から比べても成長している。その姿をピッチで表現して、そうすれば勝点3を必ず取れると伝えて、選手をピッチに送り出しました。 選手は、前半のスタートから本当によく戦ってくれた。自分たちがやってきたことを遺憾なく発揮してくれたと思っています。ただ、先に失点して、今季は何度も苦しい状況に自らを追い込んでしまいましたけど、そこからまた奮い立って、逆転できたのはこれも成長の証だと思っています。本当に最後まで戦ってくれた選手に感謝しています。ここまでいろいろなことを準備してくれたスタッフ、クラブ関係者の皆さまに感謝しています。 --先制されたとしても自分たちのやるべきことを粘り強く体現する意識は、シーズンを通じて横内監督が求めてきたところでした。その結果がリードを許した今日の試合でも、逆転勝利という形につながったように感じました。その点を自身はどう評価していますか?もちろん長いシーズンで失点することもありましたし、先に取られることも多いシーズンでした。ただ、序盤は失点して、追いついてもまたすぐに失点してしまうような、失点したあとに自分たちを上げ切れないところがありましたけど、そういう部分が今日のゲームでもそうでしたし、我慢強く戦えば自分たちが得点できると。ある意味、それも今季戦ってきて、そういった自信が身についてきたのかなと思います。僕自身も今季、言い続けてきましたし、それを信じてやり続けてきたことが今日発揮できて、大きなゲームにつながって本当にうれしい気持ちです。
栃木SC
MF 8
髙萩 洋次郎
--前半と後半の感触を教えてください。2失点するまでは粘り強く戦えていたと思います。2失点してからは前に出ていかなければいけない状況になり、相手には余裕が出てきて、ボールを動かされる時間もありました。そこまでしっかり戦えていたし、そこからどう押し返しながら攻めに転じるかはまだ足りないところだと思います。 --磐田の横内 昭展監督も前半は髙萩選手がライン間で受ける動きがイヤで、後半はそこを警戒したと振り返っていました。相手のやり方も含めて、ディフェンスラインと中盤の間にポジションを取ってボールを受けることを意識していました。後半はなかなか自分たちで落ち着いてボールを動かすことができなかったですけど、前半のように相手がイヤがる位置でボールを受けることを後半も続けられれば良かったのかなと思います。 --今季は自身にとってはどんなシーズンでしたか?うーん、どうでしょうね。いつもと変わらないかな。毎年やることは変わらないので。今季は最後に出場機会をつかみましたが、1年間ケガなくプレーを続けて、試合に絡み続けようとする中で、続けてきたことが最後の最後にプレーする時間を延ばすことにつながったと思うので、それが今年1年できたことは良かったと思っています。
FW 19
大島 康樹
--このゲームに感じたことは。今季を象徴するゲームをやってしまったという感覚です。先制したあとも悪くなかったと思いますが、ちょっとしたことで失点してしまうところが象徴的だと思います。 --福森 健太選手からのクロスをトラップして決めました。相手のリカルド(グラッサ)選手の背後というのはチームの狙いとして共有していたし、迷いなくシュートを打つことができたので、決められて良かったと思います。 --磐田とのゲームで感じた差は?今日のゲームでもすごく大きな差は感じました。一人ひとりがボールを失わないし、パスもズレないし、プラス、チームとしてのつながりがあるなと。そこは昇格するチームだと感じたし、まだまだ力不足だなと思いました。良い流れもありましたけど、多くの場面で差を感じる試合になったと思います。