清水にとってはホーム開幕戦だ。前節は、昨季終盤戦で苦汁を飲まされた熊本と対戦した。前半に先制点を許したが、秋葉 忠宏監督がプレシーズンから仕込んできた“奪ってからゴールまでの素早い攻撃”を体現し、後半に山原 怜音の得点とオウンゴールで逆転に成功。アウェイの地から勝点3を持ち帰った。
昨季とは異なる良いスタートを切り、秋葉監督は「キャンプを含めてやってきたトレーニングの成果が出たと思う」と喜んだが、「大事なのはホームで勝ち続けること」と気を引き締める。昨季の清水が見せたホームでの強さを継続することで、「連敗する心配もなくなる」と秋葉監督。昨季あと1歩のところで昇格を逃した悔しさを晴らすためにも、ホームでの勝ちグセは必要不可欠だ。
一方、昨季圧倒的な強さでJ3を制した愛媛は、3年ぶりに帰ってきたJ2のピッチにも“自信”を持ち込んだ。29分に窪田 稜がカットインからミドルシュートを叩き込むと、後半は秋田のクロスをはね返し続ける。攻守に足を止めることのない“ノンストップ・フットボール”を終始継続できたわけではなかったが、我慢しながらでも勝利できることを証明した。
開幕戦でともに勢いを得たチーム同士の一戦は、90分間走り抜ける走力の部分がカギとなりそうだ。清水は両SBの攻撃参加が厚みをもたらす一方で、愛媛は攻守にアグレッシブなスタイルで背後のスペースを狙う場面もあるだろう。両チームにとってタフな展開が予想されるが、最後まで走り抜いた先に勝利をつかむのはどちらだろうか。
[ 文:榊原 拓海 ]

