長崎は今季から就任した下平 隆宏監督の下、新たなスタイルを構築中。就任当初から取り組んできたGKとCB、アンカーを中心としたビルドアップについては「けっこう安定してきた」(下平監督)と一定の評価を示す。現在は「ウイングとSBとインテリオールのローテーションを落とし込んでいく」(下平監督)と次の段階へ進んでいる最中だ。前節・仙台戦ではビルドアップの“次”で詰まるシーンが多かったが、6日に開催されたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦・愛媛戦では、パターンにこだわらない攻撃から4得点。120分間を戦い抜いた愛媛戦から清水戦まで中3日とハードなスケジュールだが、何より欲していた勝利を得られたのは大きい。
一方の清水は開幕から7試合勝ちなしだった昨季とは異なり、今季は連勝スタートと好調をキープ。最大の武器は左サイドからの崩しだ。左サイドハーフのカルリーニョス ジュニオと左SB山原 怜音はともにJ2屈指のタレントで、そこにトップ下の乾 貴士が絡むことで生まれる三角形は自在に形を変えながら、相手のゴールへと迫る。また2試合で1失点と守備も安定しており、直近のゲームから中7日とコンディション面でも有利。今節も目指すは勝利のみだろう。
とはいえ、長崎とて昇格を目指すチーム。上位との勝点差を詰めるチャンスを逃すわけにはいかない。継続と上積みで、開幕2連勝を飾った3チームのうちの一角を切り崩しにかかる。
[ 文:椎葉 洋平 ]