開幕6試合でリーグ最多の14失点と失点の多さが課題だった鹿児島は、前節・水戸戦で勝星は逃したものの、今季初の無失点を達成した。攻撃的なサッカーが持ち味だが、水戸戦ではまずは失点しないことを重視。ラインコントロールなどの課題を修正、徹底してブラッシュアップし、水戸にゴールを割らせなかった。アウェイで勝点1を持ち帰るというミッションを達成し、「こういう戦い方もできることが示せて良かった」と大島 康明監督。戦い方の幅を広げることができたのは大きな収穫だ。前線のタレントが豊富な甲府の攻撃をいかに食い止めるかは今節の見どころの1つだろう。
守備に改善が見られたため、3試合連続無得点となっている攻撃をどのように活性化していくかがテーマになる。前回のホーム戦である前々節・横浜FC戦は前半で2人が退場するというアクシデントがあり、0-4の大敗を喫した。屈辱を味わってもサポーターはブーイングではなく、選手がロッカールームに引き上げるまで、雨の中チャントを歌い続けてチームを鼓舞していた。終日雨予報となっている今節、勝点3を得ることが何よりの“恩返し”になる。「ホームなのでアグレッシブに戦いたい」と大島監督は意気込む。
一方の甲府は前節、ホームで山口と対戦。今季初めて無得点に終わり、0-2で敗れて6位に後退した。「落ち着かない攻守を90分間通してやってしまった」と篠田 善之監督は分析する。失点を喫した部分での改善と得点力向上がテーマである。
どちらが自分たちらしさを取り戻して、浮上のきっかけをつかむのか。
[ 文:政 純一郎 ]
