昨季の明治安田J3を制した愛媛の序盤戦は、おおむね順調と言えるだろう。ここまでに得た勝点は『14』。7位と好位置につけ、上位との勝点もわずかなものだ。
前節は首位に立っていた岡山をホームに迎え、退場者を出した中でもリードを維持して後半アディショナルタイムへ突入。終了間際に失点を喫して惜しくもドローに終わったものの、負けなしを『4』に伸ばしている。
一方、J3・2位での昇格を果たした鹿児島は、開幕4試合で2勝を挙げて順調なスタートを切ったかに思われたが、第5節以降は1分4敗。攻撃的なサッカーを志向しているものの、この5試合は1点も奪えておらず、著しい得点力不足に悩まされている。勝点8の16位という立ち位置は、決してチームが望んだものではないはずだ。
ただ、前回対戦となる昨季のJ3第28節で上回ったのは鹿児島だった。愛媛の攻撃のカギを握るボランチコンビに対してマンマークで激しく対応することで「何もできなかった」(愛媛・谷本 駿介)と相手の強みを消し、見事に完勝を収めている。
愛媛の主力が昨季と大きく変わっていない中、おそらく鹿児島は昨季の成功例をもとに戦ってくることが予想されるが、石丸 清隆監督は「そのときよりも(ボランチの能力は)上がってきていると思うし、周囲が見えているところもある」と、同じ轍は踏まないと自信。今季ここまでの勢いも借り、昨季のリベンジを狙っている。
[ 文:松本 隆志 ]

