両者の特長を見ると、山口の総失点数13は長崎、岡山、いわきと同じくリーグで2番目に少ない。一方、清水の総得点数33はリーグで2番目に多く、矛と盾の対決とも言えるだろう。清水が攻め込む時間が長くなる中で、山口が組織的に粘り強く守るという構図が予想される。互いに決定機を確実に仕留めることができるかが注目だ。
前節を振り返ると、山口はアウェイで大分と対戦した。クラブ初のJ2・4連勝を目指したが、スコアレスドローで新たな歴史を作ることはかなわず。しかし、志垣 良監督は「ピンチもチャンスもあったが、選手たちは非常に悔しそうな表情をしていた。そこがいまのわれわれにとって前向きな点だ」と、勝点1を前向きに捉えている。
一方の清水はホームで水戸と対戦。先制した直後に追いつかれたが、53分に挙げた白崎 凌兵のゴールで突き放し、2-1で勝利を収めた。前々節・横浜FC戦で敗戦して連勝は『7』で止まっていたが、連敗を阻止して力強く再起動した。ここから再び連勝街道を驀進できるか。
選手に注目すると、山口は空中戦で圧倒的な勝利を記録する梅木 翼が出場停止となる。その代役として起用される選手が誰になるのかは気になるところだ。一方、清水は矢島 慎也が古巣戦となる。山口に所属していた昨季は主力として36試合に出場し、3得点をマーク。山口のファン・サポーターには記録にも記憶にも残っている選手だ。前節は見事な直接FKを決めており、好調な様子。かつてのホームで躍動する姿を見せることができるか。
[ 文:田辺 久豊 ]


