前節はホームで水戸と対戦し、谷本 駿介の一発でウノゼロ達成。守勢に回る我慢の時間帯が長かったが、最後まで集中力を切らさずに粘り強く戦い抜き、7戦ぶりの白星を手にした。
前半戦のうちに足踏み状態から脱しはしたものの、昇格候補筆頭格の首位・清水を迎え撃つにはやや勢い不足かと思われた。だが、チームは思わぬ形で“勢い”を手にした。
12日にシティライトスタジアムで行われた天皇杯2回戦で岡山と対戦。水戸戦から先発全選手を変更する完全ターンオーバーで臨むと、出場機会に飢えたサブ組が大いに躍動した。開始約10秒で森脇 良太が先制点を奪う絶好のスタートを切ると、その後はゴールラッシュ。今季磐田U-18から加入した舩橋 京汰が見せた圧巻のハットトリックを含む計7ゴールを同カテゴリーのライバルから奪う大勝で、チーム全体を活性化させた。
対する清水は前々節で山口に苦杯をなめさせられるも、前節で藤枝を下してすぐさまリカバー。12日に行われた天皇杯2回戦では長崎県リーグ1部の三菱重工長崎SC相手に大量9得点を奪って、危なげなく格下を退けている。
愛媛・石丸 清隆監督は「清水は選手個人の能力が高い。プレーの正確さもあるし、厄介さもある。いろんな形に変えてくるし、それができる選手がそろっているのも大きい」と、前回対戦時に黒星を喫した難敵への警戒点を羅列する。受けに回れば苦戦は必至。首位撃破のためには、天皇杯2回戦でサブ組が見せたどん欲にチャレンジする姿勢が求められるだろう。
[ 文:松本 隆志 ]

