ここまで6勝6分8敗とJ1昇格レースに加わるには厳しい結果となっているホームの甲府。後半戦最初の試合となったアウェイでの前節・いわき戦は、1-1の引き分けでスタートした。一方、アウェイの愛媛は前節、首位の清水に3-0で勝利。7勝7分6敗の9位と勝利数が負け数を上回っており、2連勝中とプレーオフ圏入りに向けて勢いが出ている。さらに天皇杯2回戦で、プレーオフ圏内に位置する岡山に7-1と大勝したことも気持ち的に乗る要素。また、同試合でリーグ戦のスタメンではない若手選手らが活躍したことによってチーム全体の競争意識が刺激され、さらなる前進につながりそうだ。
甲府はケガ人の多さが、それ以外にもある問題や課題をうやむやにしているようにも感じるが、守備的なポジションについてはケガ人の多さが悩ましいことは事実だ。ただ、ケガ人が増える前から失点は続いており、チームとして守備の構築ができていないままシーズンに入っていた。一方で、3バックに変更してから失点数は改善傾向にあり、勢いがある愛媛相手にどんな守備ができるかは注目点。愛媛は勢いだけではなく、ラインブレイクの感覚やダイレクトな攻撃で質の高さを見せているため、前線からの守備を含めてチームとしての守備力が問われる。
ピーター ウタカと
アダイウトンはゴールという結果を残しているが、勝利という結果にはもう1点が足りない試合が多くある。
アダイウトンをスタメンで起用し、
ピーター ウタカを後半からの起用で生かす戦い方が多いが、これだけのアタッカーがいても勝ち切れていないため、最大値の出し方に課題があるという見方もできる。篠田 善之監督の2年目となった今季は開幕直後に2連勝を果たしたものの、それ以降浮上できていない。プレーオフ進出を目指すことができるという希望を見いだせる内容の勝利をホームで見せることが大事になりそうだ。
[ 文:マツオ ジュン ]