J1昇格プレーオフ進出争いは最終節までもつれ込み、残る2枠を5位・山形(勝点63)、6位・千葉(勝点61)、7位・仙台(勝点61)の3チームが争うことになった。そのうち、NDソフトスタジアム山形では山形と千葉が、ともに4位から7位までの可能性を残して直接対戦する。キックオフは全会場14時の一斉スタート。場合によっては、ホームで大分と戦う仙台など他会場の動向もにらみながらの90分となる。
8連勝中の山形は、ついにプレーオフ圏内に足を踏み入れた。前節・水戸戦は一度は追いつかれたが、そこから2点を叩き込んで3-1の勝利。“勢い”だけではない、地に足のついた戦いぶりが目立っている。ただ、プレーオフ進出を決めたわけではない。引き分け以上であれば3シーズン連続の進出が決まる有利な状況だが、敗れた場合は千葉に上回られ、仙台が勝利すれば7位に転落となる。直近の2シーズンは最終節の勝利で逆転プレーオフ進出を決めてきた実績があるだけに、油断はないだろう。また、勝点1差の4位・岡山の結果次第では4位になる可能性もある。プレーオフに過去四度出場し7試合を戦っているが、ホームで戦った経験はない。9連勝で新たな扉を開くことができるか。
千葉も山形と同じように夏の中断期間明けから一気にギアを上げてきたが、前節、3位・長崎との競った試合を1-2で落とし、連勝は『5』でストップ。プレーオフ圏内の6位に踏みとどまってはいるが、7位・仙台とは勝点で並んでいる。勝てば山形を逆転し、2シーズン連続のプレーオフ進出が決定。さらに岡山が敗れれば4位まで順位を上げ、プレーオフ準決勝をホームで戦える権利を得る。一方、引き分け以下の場合は、仙台に上回られてプレーオフ圏外となる可能性もあるが、仙台と同じ結果なら、得失点差で大きく引き離す千葉が上位を譲ることはほぼないといえる。
戦術のコンセプトが似ている両チーム。その中で、選手個々も輝いている。千葉の前線にはリーグトップの23得点を挙げるストライカー・
小森 飛絢がいるが、山形にも夏の加入でここまで7得点の
ディサロ 燦シルヴァーノがいる。山形・
土居 聖真、千葉・
横山 暁之のトップ下対決や、山形・
イサカ ゼイン、千葉・
田中 和樹のサイドアタッカー対決なども楽しみな一戦だ。
[ 文:佐藤 円 ]