今季のリーグ最終戦となる両者の立ち位置は対照的だ。鹿児島は今節の結果にかかわらず、J3降格圏内の19位で終えることが確定している。そのような状況でも、モチベーション高く勝利を目指す姿勢が緩むことがあってはならない。相手がどこであれ、それがプロとしての意地であり、責任でもある。何よりサポーターが間違いなく足を運ぶホーム最終戦で勝利を届けることが『J2残留』の“公約”を果たせなかった鹿児島に課せられた責務である。
今季、アウェイでは未勝利と屈辱的な結果に終わったが、直近のホーム戦では明治安田J2第33節・水戸戦が3-0、第35節・愛媛戦が4-0と連勝を果たしている。最終戦の相手は3連勝中と好調の岡山だが、「相手に負けない強さを持って試合に臨む」と浅野 哲也監督は話す。積極的に前からプレスを掛けてボールを奪い、攻守で主導権を握り、決定機をモノにして、ピンチは体を張って守り抜く。鹿児島が今季目指したサッカーを存分に体現するのみ。その姿勢で勝利を得ることが「来年につながる」と今季限りでの現役引退を決めた木村 祐志は言う。
岡山は前々節で優勝を争っていた横浜FCにアウェイで勝利し、ホーム最終戦となった前節・藤枝戦では12,000人あまりが駆けつけた中で完封勝利。前節の結果をもってJ1昇格プレーオフ進出を決めた。プレーオフを勝ち抜いて昇格を決めるためにも、この勢いを継続したままプレーオフに臨みたい。「4位を狙えるように、そのポジションを取れるように、もう1試合しっかりと集中して戦って、レギュラーシーズンを締めくくりたい」と木山 隆之監督は意気込みを語っていた。
[ 文:政 純一郎 ]
