3試合を終えて2勝1敗同士の富山と磐田がぶつかる。昨季の成績を比べると、富山がJ3の3位、磐田はJ1の18位。今季のJ2・20クラブを昨季の成績で並べた場合の最下位と最上位のカードだ。今季の明治安田J2は昨季J3を制した大宮が3連勝して首位に立ち、J1から降格した鳥栖と札幌が3連敗を喫する波乱含みのスタート。ホーム開幕戦となった前節・甲府戦で勝って勢いに乗る富山が、磐田を相手にどんな戦いを挑むかに注目したい。
富山は前節、
武 颯と
末木 裕也が得点を挙げて2-0で甲府に快勝。高い位置からボールを奪いにいき、前方向を強く意識して果敢に攻める積極性が実った。
武 颯は「ミスを恐れずにみんなで前を選択していけたのが良かった」、
松田 力は「開幕2戦は自分たちのやりたいことがあまりできていなかった。今回の甲府戦のようにビビらずプレーするのが一番重要だと思う」と語っている。強力な外国籍のアタッカーを擁している磐田に対しても臆せず立ち向かいたい。
キーマンとして挙げたいのは左SBの
濱 託巳。昨季まで6年在籍した沼津でJ3屈指の存在に成長し、初のJ2でも対人の強さなど実力の一端を披露している。同サイドで対峙することが予想される、
ジョルディ クルークスとの攻防が楽しみだ。
磐田は前節、長崎との優勝候補対決を0-1で落とした。攻守で主導権を握れた上、優勢な時間帯も長かっただけに惜しまれるが、初黒星を糧にしなければならない。長崎戦ではお互いの力量を踏まえ、前半は双方が慎重にボールを回しつつ、にらみ合った。今節で対戦する富山はハイプレスを基調としているため、序盤から早いテンポで攻守が転換する展開が予想される。これはジョン ハッチンソン監督の下で目指すサッカーを表現するには好都合と言えるかもしれない。相手のプレッシャーを逆手にとってパスワークで崩していきたい。
[ 文:赤壁 逸朗 ]