藤枝は前節の“蒼藤決戦”で惜しくも磐田に敗れ、今季二度目の3連敗となった。だが、選手たちは自信を失っておらず、戦い方を変えるつもりもない。これまでどおり“藤枝スタイル”を貫きながら、「両ゴール前の攻防、点を取られず、点を取るというところを今週は重点的にトレーニングしています」と須藤 大輔監督は言う。
明治安田J2第13節から水戸、仙台、磐田と上位陣との対戦で3連敗を喫した中でも、そのゴール前の攻防に勝って先に点を取れていれば勝機は十分にあった。今節はそのチャンスを逃さないこと、攻めている中で相手にスキを見せないことが最大のテーマとなる。
一方の大宮は、藤枝とは逆に前々節から千葉、仙台と上位直接対決で連勝して2位に返り咲いた。藤枝は守りに徹するチームではないため、戦いやすい面もあるだろう。藤枝にボールを持たれたとしても、慌てることなく虎視眈々とカウンターのチャンスをうかがい、奪った瞬間に多くの選手が相当な勢いで攻め上がっていくはずだ。そこでセットプレーのチャンスを得れば、もう1つの武器の見せ場となる。
そうした迫力も強度もある攻撃を藤枝が止められるか、大宮が攻め切れるか。そこも大きな見どころとなる。
いまの勢いという面では大宮に分があるだろうが、藤枝は第12節・愛媛戦で19分までに4得点を奪ったように、乗ったときの爆発力がある。個人対個人のバトルもカギを握る今節は、サポーターが選手たちに与えるエネルギーも勝敗を左右する大事な要素になるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


