先々週に行われた明治安田J2第38節・長崎戦に1-5で敗れた藤枝は、直近の第32節・群馬戦は真逆のスコア(5〇1)で快勝を収めた。9月の戦いで結果につながった守備の良い面と、以前から備えている攻撃の良い面が適切なバランスで融合。残り4節になって「まずは群馬戦の内容を継続して、より質を高めていくこと」(須藤 大輔監督)と方向性が明確になった。
ただ、大宮の勢いや球際の激しさは相当なものがあるはずで、それに気圧されてミスやボールロストが増えてしまうと、自分たちがやりたいサッカーはできない。局面での闘志で大宮に引けをとらず、その一方で自分たちのサッカーをするというクールさが求められる。
対する大宮は第36節・徳島戦でそれまでの5バックシステムから4バックシステムに変更し、そこから失点が激減して今季初の3連勝。第16節・いわき戦から最下位に沈んでいたが、前節・山口戦で脱出し、J2残留に望みをつないでいる。
徳島戦は開始6分の得点を守り切って、1-0の白星。続く前々節・大分戦は90+2分にゴールを奪って、ウノゼロ勝利。“シックスポイントマッチ”となった前節は15分に先制して後半にも得点を挙げると、終盤に1点を返されたが、2-1で勝利。「やりたいことを全員が整理してやってくれていた」(原崎 政人監督)と手ごたえのある内容と勝負強さを見せている。良い流れを継続したいという思いは、藤枝と同様だろう。
そうした両者の背景を考えただけでも、非常にスリリングな熱戦が予想される。特に序盤の激しい攻防からは一瞬も目が離せないだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


