富山は25日に天皇杯1回戦を戦い、順天堂大を2-1で撃破。しかしリーグ戦では現在12試合勝利がなく、順天堂大戦後、クラブは小田切 道治監督の退任を決定。かつて富山で指揮を執っていた安達 亮氏が新指揮官に就任した。秋田戦は仕切り直しの一戦となり、並々ならぬ決意で臨む。
迎え撃つ秋田は前節、熊本とのアウェイ戦に臨んだ。前半に先制を許すも、後半立ち上がりと終了間際の得点で7試合ぶりの勝点3をつかみ取り、降格圏から脱出した。複数得点も7試合ぶりで、逆転勝利は今季初。ボランチで起用された水谷 拓磨が攻守で躍動し、途中出場の小野原 和哉が決勝点を挙げるなどポジティブな要素が多いが、失点が続いているのは反省点。吉岡 雅和は「無失点を意識したい。仮に点を取られたとしても慌てず、『自分たちならやれる』という自信を持っていきたい」と話す。梶谷 政仁は「相手は危機感を持っている。秋田はそれを上回る圧力を持つことが大切」と引き締める。
それぞれ相手チームに所属経験のある選手が多いのもポイントだ。秋田は山田 元気、才藤 龍治、吉岡 雅和が、富山は吉平 翼、武 颯、井上 直輝が貴重な時間を過ごした古巣と対戦する。彼らはそれぞれの形で現所属チームのために全力を注ぎ、勝利という結果での恩返しを誓うだろう。
振り返れば、秋田と富山の対戦は2020年の明治安田J3第29節以来5シーズンぶり。この試合は就任初年度の吉田 謙監督率いる秋田が28戦無敗優勝を達成し、その直後のホームでの凱旋試合だった。しかしそこに、くしくも当時指揮を執っていた安達 亮監督率いる富山が立ちはだかり、秋田はウノゼロでシーズン初黒星をつけられた苦い記憶がある。秋田としてはその過去を払しょくすると同時に、いまのリーグ戦の流れを上向かせる絶好の機会にしなければならない。
[ 文:竹内 松裕 ]

