大宮は3戦連続ドロー中。追いつかれた試合もあれば、追いついた試合もあった。中でも前節・長崎戦は、三度リードを奪いながらも追いつかれて3-3の引き分けだった。「試合前から『打ち合う』と選手たちには伝えていた」という長澤 徹監督の言葉どおり、タレント力に秀でた相手に対してアウェイの地で真っ向勝負を仕掛け続けた結果のドローゲーム。勝ち切れなかった課題はあるものの、手ごたえもつかんでいる。
茂木 力也が負傷から復帰し、新戦力の津久井 匠海がデビュー。さらに6試合ぶりに先発したオリオラ サンデーが素晴らしいプレーを見せたことも前向きだ。首位浮上のチャンスは逸したものの、1位の千葉とは勝点2差。今節でそれがひっくり返る可能性もある。
ただ、鳥栖には明治安田J2第5節の前回対戦で敗れている。ハンドによるPKでの失点を取り返せずに0-1。今節はそのリベンジを狙う。相手は昨季までJ1で戦っていたチームであり、大宮はJ3からの昇格組。これまでと変わらずに襲いかかる姿勢で臨みたい。
鳥栖は前節、水戸に0-1で敗れた。多くのシュートを放ちながら、84分の失点に屈した格好だ。「攻守に多くの時間でパフォーマンスを発揮することができた」と小菊 昭雄監督が述べた一方で、「枠内シュートがゼロ」と課題にも言及している。櫻井 辰徳は「ワンチャンスで決められた」と振り返ったが、勝負どころで決められるか、決められないかはこの試合も重要なポイントになるだろう。
それは大宮の長澤 徹監督も同様の意見で、「ディテールが試合を分ける」と語っている。ゴール前での一瞬のスキを見せたほうが、痛い目に遭うことになるかもしれない。
[ 文:田中 直希 ]

