後半も、良い入り。先制点を奪った富山が待望の『3』をゲット
カターレ富山
藤枝のストロングを消して、前半は相手もストレスを感じながらボールを回していたのではないか。後半に入ってセットプレーから点を決めることができた。スローインから布施谷(翔)選手と佐々木(陽次)選手が良いコンビネーションでチャンスを作ってくれて、自分は決めるだけだった。その後はずっと押し込まれる展開になってしまった。何度かカウンターでチャンスはあったので、そういうところで仕留め切れるようになればよい。 --得点シーンは準備していた形だったのか。(スローインした布施谷とアシストした佐々木の)2人の即興だった。自分がタイミングを遅らせて入ってきたところに良いボールを入れてくれた。シュートコースも見えていて、冷静に決めることができた。自分が得点を頭で決めたのはJリーグの試合で初めてだと思う。 --アウェイでの古巣・藤枝戦では2021、22年にも得点を決めていて、今回で3試合連続だ。芝の感じなどは懐かしいと思ったが、(藤枝がJ2に昇格して)スタジアムの盛り上がりや、ホームサポーターの陣取るスタンドの変更が新鮮だった。相性の良さが変わっていなければいいなと思いながら、チャンスはあるだろうから積極的に足を振っていこうとは思っていた。藤枝時代の僕はやんちゃで、自分が得点を決めることばかり考えているような選手だった。当時を知る人からしたら、富山でキャプテンを任せてもらっているなんて信じられないだろう。成長した姿を見せられたかなと思う。
MF 7
--決勝点をアシストしたシーンについて。狙っていたスペースに走り込んだ。スローワーの布施谷(翔)選手に、落ち着いて自分の動きを見ていてくれるように事前に伝えていた。あとは吉平(翼)選手が決めてくれた。 --今季での現役引退を公表してから2試合目。今季初先発で結果を残した。途中出場だった前節(・徳島戦)はチャンスを作って決め切れなかったが、今回はアシストでチームの勝利に貢献できた。残り6試合もチームのために力になりたい。 自分自身もミスが多かった。次はチームとしてもうちょっと自分たちの時間を作りながらゲームを進めたい。後ろからでもボールをつなぎながら前進してペナルティーエリアの近くまでは進入していけるという自信があったので、下がってボールを受けるようにした。そのぶん、自分の居場所を空けてしまってはいるので、修正しながら進めていきたい。 --この1勝がチームにもたらす好影響について。絶対に自信になる。やっぱりサッカーはゲーム内容よりも結果が自信にもなる。「次も勝ってやろう」という思いが強くなったし、良い方向に進めていきたい。自信がつき、余裕も出てきたら、体も動くし、つながりもできてくるから、もっともっと良くなると思う。
藤枝MYFC
監督
前節・水戸戦はふがいない……われわれのやりたいことができずに不完全燃焼で終わって帰ってきました。何がなんでも勝つというマインドで選手を送り出しましたし、今週1週間、水戸戦で足りなかったものというのを準備してやってきました。ただ、前半の入りも後半の入りも最低の入りをした。そこに尽きるのかなと思います。90分+アディショナルタイムを含めれば100分あります。その中のたった5分じゃないかと思われるかもしれないですが、その5分で相手に自信や勇気を与えてしまった。われわれは「何か変だな、何かうまくいかないな……」。それはやるべきことをやっていないからです。そこは必死さというところだけで片づけてはいけないですけれども、何をやらなければいけないかというところの徹底というのが、水戸戦と今日の富山戦は明らかに足りない。最低の試合をしてしまったなと思います。 昨季の(勝てなかった)ラスト7試合と同じ轍を踏んでいます。いまのこの状況では。ラスト何も勝てずに終わってしまう、そういう雰囲気があの5分間にありました。選手がやりたいこと、われわれが築いてきたやりたいサッカーというのはもちろんやらなければいけない。ただ、やりたいことを最優先に考えて、やるべきことをおろそかにすると、このような結果になるのかなというのをあらためて痛感した試合でした。やはりそこは厳しく要求していきたいなと思います。本当にそこを履き違えると、取り返しのつかないことになりますので、(次節・大宮戦までの)この2週間、十分時間がありますので、まずはサッカーの大原則の部分というところを突き詰めてやっていきたいなと思っています。
カターレ富山
監督
ひさびさに勝つことができた。選手たちが本当によく頑張ってくれた。なかなか勝てなくてメンタル的にもキツかっただろうが、それをはね返した。 前半から自分たちが藤枝よりも攻撃的にゲームを進めることを目指した。それに対してよくチャレンジしてくれた。まだ小さなミスがあり、ボールを動かしながら大胆に攻めるとまではいかなかったが、現状の中で、怖がらずに勇気を持ってプレーしてくれたと思う。 失点の多かった守備のところも、最後まで体を張って守り切ってくれた。1-0で勝てたのは選手にとって非常に自信になると思う。 --7月5日のJ2第22節・仙台戦以来10試合ぶりに勝った。今後への好影響が期待される。なかなか勝ててはいなかったが、今日もそうだったように、自分たちの時間はどの試合でも作れていて、その時間とリズムをいかに長くし、そこで実際に(得点という)数字を出すのが課題だった。一方で相手がリズムに乗る時間も毎試合あるので、そこをいかに失点せずに耐えるかによって勝点に結びついてくる。 今日のように自分たちのリズムを作りながらどこかで点を取り、相手のリズムになってもきちんとしのぐという大きな枠で、何をどうしたらよいかを選手が理解し、何を一生懸命に頑張ればよいのか明確になりつつある。来週末は試合がないので、もう一度そこを整理したい。残り試合は少ないが、もっと力を発揮できるチームだと思っている。
藤枝MYFC
DF 4
中川 創
今日はチームとして立ち上がりの5~6分間は相手の裏のスペースを突いて、相手の陣地に押し込んで自分たちの時間を作って、そこから自分たちの展開を作っていこうという狙いでしたが、それができなかったのがすべてだと思います。オーダーされたことに対して選手がもっともっとやるべきだったと思いますし、それは自分たちの技量のなさというか……おのおのに気迫がなかったかと言われればそうではないと思いますが、ちょっとフワっとする部分があったりして、やらなきゃいけないことができなかったと思います。その後も、自分たちがボールを動かせる時間だったり、トライしなきゃいけないシーンというのはたくさんあったので、ビビらずにもっともっとボールを動かせば良かったですし、相手のコートに入ったときにシンプルにボールを失うシーンが多かったですし、奪われる形があまり良くなかったというのもありました。相手の陣地に入ったときに[5-4]でブロックを組まれていましたけど、もっとボールを有機的に動かして、相手を揺さぶってスキを作ってということも必要だったと思います。 --残り6試合に向けて、どう立て直していこうと考えていますか。ここ2試合は本当にもったいない、ふがいないゲームをしてしまってサポーターに申し訳ないですし、今日の富山さんのような熱量だったり、ゴール前でのなんとしても守ってやるみたいな気迫だったりも必要だと思います。本当に目の前の練習からもっとバチバチやらないといけないし、求めることをもっと言い合わないといけないし、ぬるさみたいなものがあってはいけないと思うので、締めるところは締めないといけないし、精査しなきゃいけない部分を精査しないといけないし、目の前の練習、一日一日を大切にしないといけないなというのは痛感しています。
FW 9
矢村 健
(敗因は)ワンチャンスを決められたというのと、僕たちが決め切れなかったというところだと思います。(攻撃では)背後と足元のバランスというところや、一人ひとりの距離感もそう(改善点)。それ以前に球際で相手に上回られていたところもあるし、セカンドボールもそうだし、奪ったボールをつなげないとか、(前節・)水戸戦もそうでしたけど、攻撃がどうこうという以前の部分で弱さが出たのかなと思います。 --失点を喫してからは攻撃のリズムが出たと思いますが。そこからでは遅いと思いますが、僕自身も決めるチャンスがあったし、周りがうまく見えていなくて、空いている選手をうまく使ってシンプルに攻撃することができなかったので、自分の責任というのもすごく大きかったと感じています。 --試合の入りから相手の背後を取るという狙いはあった中で、動き出してはいたと思いますが、味方とタイミングが合わなかったんでしょうか。立ち上がりは裏を狙うという共通認識があった中で、どう裏を取るのか。ただ長いボールを蹴るだけではつながらないし、まずフリーな人にボールを預けて、良い状況から蹴るというところも1つ必要だと思います。あと前の3枚だけじゃなくて、後ろから走る動きというのもあっていいと思うし、映像を見て修正していきたいです。