ホームの藤枝は、前々節・磐田戦では自分たちらしいサッカーを存分に見せながら快勝して「さあ、これから」という雰囲気になった中で、前節は首位の水戸に良いところなく完敗。今季は良い試合を続けられないという課題が繰り返されており、残り7試合でそこを打破することが、終盤戦の大テーマとなっている。
水戸戦は出場停止で非常に歯がゆい思いをしたキャプテンの中川 創は、「今週はホームでやれるし、勢いを取り戻すべき試合。富山はガツガツ来る圧力がすごいと思いますが、そこで絶対に受けに回ることなく、逆にこちらが立ち上がりからインパクトを持って強く行きたいです」と気迫十分に語る。立ち上がりから藤枝らしいハイライン・ハイプレスを仕掛け、自分たちらしい試合展開に持ち込めるかが注目される。
対する富山は、なんとしても1つ勝って降格圏脱出のきっかけをつかみたい状況だ。その上で、戦い方が明確な藤枝は狙いを定めやすい相手かもしれない。アタッカー陣にはハイラインの裏を突く動き出しに長けた元藤枝の吉平 翼や、駆け引きのうまい小川 慶治朗がおり、一発で裏を取って得点につなげることも可能だろう。また、前からの守備でボールを奪ってショートカウンターから得点というのも、藤枝がやられるパターンの1つ。それらに成功して立ち上がりからチャンスを作れれば、藤枝のリズムを崩すことができる。
そう考えると、立ち上がりでどちらが自分たちの流れに持ち込めるかは大きな見どころの1つ。もちろんその後も、最後まで両者の意地や気迫がぶつかり合う熱い戦いになることは間違いないだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


