11日の天皇杯2回戦で、富山は仙台を1-0で破り、藤枝は山口県代表のFCバレイン下関を2-0で下した。双方とも直近のリーグ戦からスタメンを総入れ替えして臨んでおり、組織の活性化にもつながったはずだ。富山は碓井 聖生、藤枝は千葉 寛汰がチームを離れたが、彼らの抜けた穴を埋めて飛躍するアタッカーの登場に期待したい。
富山は安達 亮監督が就任してから攻撃重視のスタイルを打ち出し、ハイラインでコンパクトな陣形を敷きながら、奪ったボールをしっかりつないでゴールを目指している。攻守ともにアグレッシブで攻撃的なスタイルは、今回対戦する藤枝と重なるところがある。当然、完成度では藤枝に分があるが、富山には仙台戦で得点を挙げた髙橋 馨希をはじめ、伸び盛りで力を秘めた選手がおり、その選手たちがチャンスをモノにできれば十分に勝機はある。
また、興味深いデータがある。両者ともに46~60分に8失点を喫し(リーグ最多)、得点はゼロ。つまり後半の立ち上がりを苦手にしている。特に富山は前半終了時でリードしていた試合が7試合ありながら、その成績が2勝3分2敗と振るわない。これは後半立ち上がりに反撃を食らうケースが多いからだ。14戦未勝利(7分7敗)という状況から脱出するためにも、“鬼門の時間帯”を無失点で乗り切らなければならない。
[ 文:赤壁 逸朗 ]
