長野は前節・札幌戦でPK戦の末に敗れたものの、90分での1-1という結果には手ごたえもあった。守備時はベースとしていた[5-3-2]から[4-4-2]に変更。最終ラインを1枚削って強気に出た中で、16本のシュートを浴びるも、PKでの1失点に抑えた。
チームとしてハイプレスを信条とするも、開幕から2試合は流動的な相手の攻撃を捕らえ切れなかった。札幌もつかみどころがなく、ブロックを敷いて耐える時間の連続。それでもコンパクトを保って崩れず、ときおりカウンターを繰り出せたのは収穫と言える。
そして何よりも、ネットを揺らせたことが大きい。開始10分、左サイドハーフの近藤 貴司が2トップとのコンビネーションから先制点を記録した。リーグ最少得点に終わった昨季から数えると、実に8試合ぶりのゴール。スコアラーの近藤 貴司は「去年から引っかかる部分はあった。チームとしても大きな点だと思う」と話した。
あとは今季初勝利が待たれるところだが、今節も守備の時間が長くなるかもしれない。迎え撃つ大宮は前節、福島に6-0で大勝。開幕3連勝と勢いが止まらない。
ボール保持型の福島を高強度の守備で抑えつつ、自らもボールを保持してサイドから攻め立てた。途中出場のカプリーニがハットトリックを達成するなど、圧巻のゴールショーを披露。守備でも西尾 隆矢を中心にスキを作らず、今季初の無失点に抑えている。攻守ともに死角はない。
長野が首位の勢いを食い止めるか、大宮が貫禄を見せつけるか。熱い火花を散らしそうだ。
[ 文:田中 紘夢 ]

