前節の先制点の場面は、今季の今治の狙いがしっかりと体現されていた。最前線のエジガル ジュニオを起点にしつつ、ワイド、2列目の選手がその動きに呼応する形で生まれたもの。まだその形が試合の中で体現される回数は多くないが、ここで成功体験を得られたことはチームにとって大きな自信になることは言うまでもない。
ただ、その一方で今節不安が残るのは守備面だ。前節の終盤に主力3バックの一角・ガブリエル ゴメスが一発退場となったことで今節は同選手が出場停止。ここまで3試合でわずか1失点と堅守ぶりを発揮しているが、その対戦相手はいずれも下位カテゴリーのJ3クラブとあり、倉石 圭二監督は「結果的に守れている感じ。J2チームが相手だったら……」と疑問符をつける。今節、ホームに迎える新潟は同カテゴリーのJ2クラブ。昨季までJ1で戦っていたクラブの攻撃のクオリティーは、過去3戦の相手と同列で考えるべきではないだろう。
一方の新潟は前節、アウェイで讃岐と対戦。前々節・徳島戦で0-4の大敗を喫してリバウンドメンタリティーが求められた中、船越 優蔵監督は「矢印を前に向けよう」と選手を奮い立たせ、見事3-0の快勝を収めることに成功した。決して決定機の数が多かったわけではないが、際立ったのは“ここぞ”という場面での決定力の高さ。そのクオリティーが同カテゴリーのチーム相手にどこまで発揮されるかが見ものである。
[ 文:松本 隆志 ]
