最も注目を集めるものは、宮崎が記録してきた7連勝という数字。開幕から全試合でゴールを奪い、勝点を1つも落としていない。しかも昨季J3で25得点を挙げた橋本 啓吾を欠きながらの結果であり、組織力と完成度の高さを象徴している。
また、これまで決めてきた15ゴール中10ゴールが前半に記録したもので、キックオフからアグレッシブにペースを握るサッカーが実現されている。一方で明治安田J2・J3百年構想WEST-Bグループ地域リーグラウンド第1節・鹿児島戦、第3節・鳥栖戦、前節・熊本戦では終盤に勝ち越しているなど、土壇場にも強い。
ホーム2連戦の2戦目となる滋賀は、第4節から北九州と熊本に勝って連勝を果たしたものの、以降の2試合で連敗。開幕から3戦勝ちなしという状況から一時は上向かせたが、再び昇格初年度の“壁”にぶち当たっている。前節・鳥栖戦で敗れたあと、和田 治雄監督は「J2上位のクラブの強さをあらためて感じさせられた」と話し、相手の判断の早さに圧倒されたと悔やんだ。
しかし、それはJリーグでの経験を積みたい滋賀にとって“学び”でもあった。悔しい思いを抱いた中村 健人は、「このままではJ2の強い相手と戦うことはできないとハッキリと分かりました。気持ちをあらためて取り組まなければ、宮崎相手にはまったく勝ち目がない」とあえて強い言葉を発していた。
滋賀は7試合で8失点と大崩れはしないものの、その中でなかなか勝利への道筋を作れずにいる。アウェイでもアグレッシブに仕掛けてくる宮崎の勢いを止め、我慢しながらチャンスをうかがいたい。再び“Jの壁”にぶつかった滋賀の決意と覚悟が試される。
[ 文:籠 信明 ]


