それでも、相手より多くの決定機を作っていただけに、決定力不足という課題は引き続き残る。この課題について、高橋 勇菊監督は「サッカーで一番楽しいところ、チャンスの場面で慌てている印象。必死になり過ぎている。もっと余裕を持って、サッカーが楽しかったころの気持ちを呼び起こしていく」と、メンタルの部分にアプローチしている。
一方で、高橋 勇菊監督は守備に関して危機感を持っている。「一瞬のスキから失点することが続いている。そういうものを排除してきたのが八戸のスタイルだったが、まだ新加入選手との連係の部分で100%には至っていない。スキをなくすこと、リスクを減らしていくことはもう1回共有したい」と、守備面の改善にも取り組んでいる。
対する山形は前節、栃木Cと対戦。開始7分に先制を許すと、「この1失点目が非常に重くのしかかった」と横内 昭展監督が話すとおり、栃木Cに押し込まれる展開が続いた。それでも徐々にペースを握り、決定機を多く作っていく。しかし決め切れずにいると、69分に一瞬のスキから失点。後半アディショナルタイムに1点を返すが、1-2で敗戦となった。ただ、ここまでシュート数が少なかったチームが、この試合は栃木Cの約3倍となる22本を記録。ゴールへの意識は確実に上がっており、あとは決め切る力を発揮できるかという状態だろう。
6連敗中(PK戦負け3試合)で9位の八戸と、5連敗中で7位の山形が対決する一戦。連敗からの脱出を渇望している両者の勝負はどちらに転ぶか。
[ 文:夏目 二郎 ]
