福島は前節、開始わずか6分に田中 慶汰のプロ初ゴールで先制に成功した。寺田 周平監督が「相手の良さを出させたくない」と語ったとおり、スタイルを変更。序盤は徹底してロングボールを多用し、主導権を握る展開となった。しかし、いわきの強烈なインテンシティーにさらされる中で徐々にセカンドボールを回収できなくなり、2-3の逆転負け。それでも86分に見せた芦部 晃生のゴールは、中央を突破してからワイドに展開し、フィニッシュへとつなげる“福島の目指すサッカー”と言えるパーフェクトな崩しだった。
主力のケガ人が増えている状況ではあるが、若手の田中 慶汰や藤田 仁朗の台頭をチーム全体の組織力アップへとつなげたい。
一方の岐阜も前節・藤枝戦で1-2の逆転負けを喫し、2連敗と苦しい状況にある。4分に北 龍磨のゴールで先制しながら、自分たちの時間帯で追加点を奪えなかったことが響き、終了間際のPK献上で力尽きた。上位戦線に踏みとどまるためには、これ以上の連敗は許されない。
先制しながら逆転を許したという共通の反省点を持つ両者。福島としては、中盤での狩野 海晟の打開力や、岡田 優希が絡む流動的な攻撃で、岐阜の守備陣を翻ろうしたいところだ。ダービーの敗戦を、組織力向上の転換点に変えることができるか。2試合ぶりの勝利をつかみたい。
[ 文:近藤 健多朗 ]
