いわきは前節、甲府とのEAST-Bグループ首位攻防戦に臨んだ。14分に先制を許す苦しい展開を強いられ、後半は村上 陽斗を投入して反撃。永木 亮太の強烈なシュートなどで猛攻を仕掛け、セットプレーからも幾度となくゴールに迫ったが、相手の堅牢な守備を崩し切れずに0-1で敗れ、勝点差は『4』に拡大した。前日に試合を行う甲府の結果次第ではあるが、グループ1位通過の望みをつなぐために、今節は絶対に負けられない一戦となる。
第14節・磐田戦、前々節・大宮戦に続き、開始15分以内の失点はこれで3試合連続。立ち上がりの集中力が最大の課題として浮き彫りになった。5連戦で手にした勝点はわずかに『2』と現実は厳しいが、田村 雄三監督は「振り返っている暇はない。次に切り替える」と前を見据えている。
対する松本は、いわきと同様に強度と走力を武器とするチームだ。前節・藤枝戦は決定機を決め切れず、0-0で迎えたPK戦の末に敗戦を喫した。加藤 拓己や澤崎 凌大を中心に前半からピッチを制圧しながらも、無得点に終わった攻撃陣の奮起が求められる。
第9節の前回対戦は、肉弾戦の末に劇的な幕切れとなった。1-1で後半アディショナルタイムに突入すると、90+5分に松本が勝ち越しに成功。しかし、いわきが90+8分に追いついてPK戦に持ち込み、勝点2を獲得した。フィジカル勝負で火花を散らした両者の対戦は、今回も激戦必至だ。
いわきは現在2位につけているものの、6位・藤枝との勝点差はわずかに『2』。敗れれば中位に転落しかねない大混戦の中、求められるのは相手を圧倒する気迫とアグレッシブさだ。地域リーグラウンドのホーム最終戦となる今節、ファン・サポーターとともに逆転での1位通過への足がかりを築けるか。ホーム・ハワスタで、魂を揺さぶる90分が始まる。
[ 文:近藤 健多朗 ]
