明治安田J2・J3百年構想プレーオフラウンド第2戦。地域リーグラウンドをそれぞれ3位でフィニッシュし、プレーオフラウンド1回戦を勝ち上がってきたのは徳島といわき。
注目は“ベクトル対決”。
主導権を握る可能性が高いのは、いわき。それは志向する戦い方に由来するものがある。スタッツを見ると、空中戦勝利数はJ2・J3百年構想リーグ全体で3位、その勝率は同1位、こぼれ球奪取数は同3位と明確な意図が感じられる。そして、バックパスが少ない。自分たちの矢印は多くの時間帯で相手陣方向になり、対戦相手の矢印を多くの時間帯で後ろ向きにさせることに成功している。そうして主導権を握り始めたあとは、相手陣で好きなプレーを織り交ぜやすくなっている。
徳島としては、ボール保持時も非保持時も受けに回らないことがカギ。それはメンタル的な意味合いというよりも、戦略面においてであり、具体的にどういう策を準備して臨めば自分たちのベクトルが後ろ向きにならないかがポイントになりそうだ。そして、主導権を握り始めてアタックに成功した先では、J2・J3全40クラブ中1位を誇るシュート決定率のクオリティーが大きなアドバンテージになるはずだ。
両者に共通するトピックスとしては、
永木 亮太。
いわきに加入する直前までは、約2シーズン半にわたって徳島に在籍。2023シーズンは徳島が強いられたJ2残留争いという窮地から救い出し、一昨季はキャプテンを務め、昨季はJ1昇格に王手をかけた徳島の屋台骨として活躍。昨季終盤は長期離脱を余儀なくされたが、新天地のいわきで4月5日に開催されたJ2・J3百年構想EAST-Bグループ地域リーグラウンド第9節・松本戦で加入後初出場。地域リーグラウンドは計9試合に出場し、直近ではこちらも古巣戦となったプレーオフラウンド第1戦・湘南戦に先発出場して勝利に貢献している。いわきのユニフォームをまとい、かつてのホームでどのような姿を見せるのか注目が集まる。
J2・J3百年構想リーグ、最後の一戦。
J2・J3全40クラブの総合順位が確定し、勝者は9位、敗者は10位となる。
[ 文:柏原 敏 ]