J2昇格プレーオフ準決勝。明治安田J3で4位の松本が、5位の福島をホームに迎える。松本がアドバンテージを生かして“王手”をかけるのか、福島が初のJ2へ向けて階段を1つ上るのか。初冬のサンプロ アルウィンに熱気が立ち込める。
松本は5連勝でリーグ戦を終えた。高橋 祥平を中央に置く[3-4-2-1]への切り替えが当たり、ここ5試合で2失点と守備が安定。ショートカウンターとセットプレーを軸に、クオリティーでねじ伏せながら猛スパートをかけた。
4バックだったころの、従来どおりのビルドアップを捨て去ったわけではないものの、現象としてはカウンターが主体。前線でボールが収まる安藤 翼に預け、菊井 悠介や村越 凱光ら好調のアタッカー陣が絡んで鋭く相手陣内に入り込む。
2016年のJ2時代にプレーオフは経験しており、当時はリーグ戦42試合で勝点84を積みながらも3位。岡山をホームに迎えた準決勝、90+2分に決勝点を許して涙を呑んだ苦い経験がある。ただ、選手とコーチングスタッフで当時を知る者はいない。過去は過去として、ホームの強力な後押しを受けながら臨む。
対する福島のシステムは[4-3-3]。中盤の針谷 岳晃、大関 友翔、城定 幹大のトライアングルをエンジンにしながら、圧倒的にボールを保持するだろう。今季リーグ3位の16得点とブレイクした塩浜 遼ら前線も好調をキープ。磨き抜いたスタイルを自信とし、アウェイに乗り込む。
[ 文:大枝 令 ]
