ホームのFC大阪は明治安田J2昇格プレーオフ準決勝で金沢と対戦。序盤は陣形をコンパクトに保ち、圧力高く金沢ゴールへと襲いかかったが決め切れず、徐々に金沢のペースに。しかし、後半開始から投入された野瀬 龍世が流れを引き寄せ、島田 拓海が先制ゴールを奪うと、その1点を最後まで守り切って勝利をつかみ取った。
ただし、試合後に藪田 光教監督が語った「次、勝てないと本当に意味がない」の言葉が示すとおり、チームの視線はさらにその先にある。攻撃陣が「点を取ってチームを助けたい」と言えば、守備陣は「あと90分守り切ればJ2(昇格)をつかみ取れる」とその決意を口にする。J2昇格への揺るぎない意志のもと、チームはいま1つになっている。
一方の宮崎は準決勝で鹿児島との“南九州ダービー”を2-0で制して決勝にコマを進めた。試合後、松本 雄真は「運も味方してくれた」と語ったが、その運を呼び込んだのは、選手たちが燃やし続けてきたJ2昇格への執念にほかならない。
宮崎には、かつてFC大阪のユニフォームをまとった武 颯や江川 慶城らが在籍している。勝てばJ2昇格が決まり、負ければ夢が立ち消えるこの舞台で、古巣と対峙する彼らがどんな牙を剥くのかにも注目が集まる。
2025年最後の90分。積み上げてきたものすべてを背負い、クラブの未来を懸けて、両者はピッチへと立つ。
[ 文:上田 朋美 ]
