ただ内容を見ると、熊本戦の前半は秋田らしいアグレッシブさがなかなか見られなかった。韓 浩康が「優勝が決まって明確な目標がなくなり、少し緩い雰囲気があった。クリアする場面で声を出さずにお見合いをしてしまうなど、いつもと違うと感じていた」と振り返るように、熊本に押し込まれて先制を許す展開に。それでも前半終了間際に強みのセットプレーで追いついて息を吹き返し、後半に3点を加えて突き放した。韓 浩康は反省しつつも、「先制されても逆転できるのはチームの底力。この試合に勝てたのは大きい」と前を向く。
迎える今節は秋田のホーム最終戦。開幕から28戦無敗というJリーグ史上初の快挙を成し遂げ、J3優勝・J2昇格を達成した歴史的なチームのプレーを地元で見られる最後のチャンスだ。さらに、生え抜きで11年にわたり秋田のクラブの「風土」を作ってきた前山 恭平が現役引退を発表。前山に花を持たせるためにも、勝点3をつかみたい。
一方の今治は前節、長野と対戦。開始早々の楠美 圭史の一発退場もあり、0-1で敗れた。これで今季初の2連敗。残り4試合で2位との勝点差は『7』と開いたが、むしろ目の前の相手に勝つだけというシンプルな状況でもある。シーズン終了後の結果にかかわらず、ここでチーム力を発揮しなければならないはずだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

