藤枝にとっては前半戦で最も気持ちが入る一戦、かつ重要度も高い試合が開催される。相手は昨季まで藤枝を率いていた石﨑 信弘監督の下で首位を走る富山。今季藤枝から移籍した安藤 由翔、姫野 宥弥、吉平 翼の3人も主力として活躍し、スタイル的にも昨季の藤枝と近い形で戦っている。新人だった昨季に石﨑監督の指導で大きく成長した藤枝の左SB稲積 大介も「イシさん(石﨑監督)には本当にお世話になったので、絶対に勝ちたい試合です」と気合いを込めて語る。
また、J2昇格が目標の藤枝にとっては勝てば富山との勝点差が『4』に縮まり、負ければ『10』に開く試合でもある。ここまで1勝3分1敗となかなか波に乗れていないが、内容的には確実に前進しており、上昇気流に乗るきっかけとしたい。
対する富山は石﨑監督らしい堅守が徐々に発揮されて、前節は昇格争いのライバル・岐阜に1-0の完封勝利。石﨑監督のJリーグ通算300勝目となった。攻撃は発展途上の面もあるが、元藤枝の3人は慣れ親しんだピッチでいつも以上のパフォーマンスを見せる可能性が高い。
藤枝には石﨑監督の戦術を知り尽くした選手が多いため、そこは有利な要素だが、その上でどんな駆け引きが繰り広げられるのか。さまざまな意味で見どころが非常に多い試合となるはずだ。
[ 文:前島 芳雄 ]