それでも、百戦錬磨の石﨑 信弘監督は満足していない。数多くのチャンスを作りながら1得点で終わった攻撃力を、徹底的に鍛え上げている。音泉 翔眞も「シーズン中のトレーニングで一番キツい」と話すほどだ。第9節・FC大阪戦(0●1)後、名将は攻撃に舵を切り、まだ成果は出ていないが選手たちの意識は明らかに変化している。これが結果につながれば、現在9位の順位もおのずと上がるだろう。続けてホームで戦える今節、まずは長野戦の勢いのまま2連勝を決めたいところだ。
対するアウェイの金沢は2連勝中。勢いを持ってこの一戦に臨む。直近の第10節・栃木SC戦は苦しいゲームだったが、セットプレーの流れから奪った小島 雅也のゴールを守り切った。今季初の無失点勝利を挙げたことは自信になっている。注目は、6ゴールを挙げてJ3得点ランキング2位につけるパトリックだ。J1で通算101ゴールを記録する点取り屋は、直近4試合で二度、1試合2得点をマーク。J3の舞台でも躍動し始めている。
八戸が誇る盾と金沢の強力な矛がぶつかる一戦。少し遅れた第1節を迎える。
[ 文:夏目 二郎 ]
