ヤンマースタジアム長居では、Bグループを1位で通過したC大阪と、Dグループを1位で通過した柏が激突する。ともにグループステージは3戦全勝で突破を決めており、盤石さが際立った。リーグ戦からメンバーを入れ替えながら戦い、戦力の底上げを図るとともに結果も出す、理想的な勝ち上がりを見せてきた。
試合ごとにヒーローが生まれたことも、今大会のこの2チームの共通点。C大阪は、第2節の浦和戦では豊川 雄太が決勝点を決め、第3節の仙台戦では、高木 俊幸と柿谷 曜一朗に今季の公式戦初ゴールが生まれた。柏も、第2節の湘南戦では呉屋 大翔が決勝点を奪うと、グループステージ突破を決めて臨んだ第3節の大分戦では、北爪 健吾が2得点を決めて、主役の座をつかんだ。
引き続き、プライムステージでも、リーグ戦では出場機会の少ない選手たちの活躍に期待したい一方で、ここからは、負ければ敗退となる一発勝負。清武 弘嗣やオルンガなど、リーグ戦でチームをけん引している選手らは果たして出場するのか。ロティーナ監督、ネルシーニョ監督がどういった先発を送り込んでくるかは興味深い。メンバー発表の時点から、さまざまな駆け引きが始まる試合になる。また、プライムステージは、同点で90分を終了した場合、即PK戦で勝敗をつけるため、試合中の采配も勝負を分けるポイントになる。普段以上に指揮官の交代策が問われることになるだろう。
直近のリーグ戦の結果は対照的だ。C大阪は、敵地で横浜FCに競り勝ち2位をキープした一方、柏はホームで鹿島に逆転負け。負傷者も複数出してしまうなど、望ましくない結果に終わった。そこからC大阪は中2日、柏は中3日。準備期間に違いはあるが、柏は鹿島戦では負傷者だけではなく、前半終了間際に退場者も出して、後半は10人で戦うなど、消耗が激しい試合となった。それらを考慮すると、コンディションに大差はないだろう。
両者は、8月15日に行われた明治安田J1第10節でも対戦しており、その試合では、C大阪が柏のホームで3-1の勝利を収めた。C大阪としてはその再現が期待され、柏としてはリベンジを果たしたい。直近のリーグ戦の試合後の会見でロティーナ監督は、「次の水曜日にとても重要な試合が控えている」と話し、ルヴァンカップに対する意欲の大きさを感じさせた。タイトルまであと3勝。両チームの戴冠に懸ける強い思いがぶつかり合う好ゲームに期待したい。
[ 文:小田 尚史 ]