横浜FMは21日に組まれていた明治安田J1第6節・G大阪戦がG大阪での新型コロナクラスター化を受け、中止に。それに伴い、リーグ戦3連勝を飾った17日のJ1第5節・徳島戦以来、10日ぶりの公式戦となる。ゲーム間隔が空いた9日間について、アンジェ ポステコグルー監督は連戦での疲労解消と、負傷からの復帰者のコンディション向上に充てる意向を示していた。しかし、チーム内での新型コロナ陽性者確認を受け、21日に予定されていた沼津との練習試合は中止となり、少なからず目算に狂いが生じた。
指揮官は新型コロナ陽性者を確認する前の19日の囲み会見でこうも語っていた。
「プレータイムを重視したい時期。ケガから戻ってきた天野(純)、喜田(拓也)、和田(拓也)のコンディションを上げたい」 つまり、実戦をこなしつつ、戦列に戻った選手の調子を見極めたい考えもあったのだろう。21日に練習試合を行っていれば、おそらく3人は出場していたはずだが、それもかなわなかった。
また、今節は日本代表に招集された畠中 槙之輔と松原 健、U-24日本代表に招集された渡辺 皓太のほか、負傷したJ1得点ランクトップタイの前田 大然らは欠場の見込み。限られた台所事情ではある中、25日の囲み会見で指揮官は「ルヴァンカップもしっかりと頭にあり、出場機会を得られていない選手も含めた構成を考えている」と明言しており、復帰明けの選手をぶっつけ本番の形で先発させる可能性も十分にありそうだ。
対する広島はリーグ開幕戦から公式戦3試合続けて勝ち切れない課題はあったものの、10日のJ1第3節・札幌戦で初勝利を挙げると、1つの引き分けを挟んでリーグ2連勝中。公式戦7試合を戦った今季、まだ負けていないことは特筆すべき点だろう。川辺 駿と佐々木 翔が日本代表に、大迫 敬介がU-24日本代表に招集されているが、城福 浩監督の起用傾向を踏まえれば、現状のベストメンバーで臨んでくるのが濃厚だ。
両者の戦いはいつもリスタートが早く、白熱した攻防が見られる印象が強い。打ち合いの末、3-3の痛み分けに終わった7日のJ1第2節では、アクチュアルプレーイングタイムを確保するため、両者申し合わせの下、前後半ともに飲水タイムを取らなかったことがそれを象徴する。日産スタジアムからニッパツ三ツ沢球技場に戦いの場こそ変われども、今節もエンターテインメント性の高いフットボールが見られること必至の好カードである。
[ 文:大林 洋平 ]
