柏はG大阪、大分、徳島に勝利してリーグ戦3連勝を達成したが、前述したように仙台戦では完封負けを喫して4連勝を達成できなかった。ネルシーニョ監督が「再三われわれがボールを支配しながらチャンスを作れていたにもかかわらず、決定機を仕留めることができなかった」と試合後に語ったように、柏は仙台のゴールを最後までこじ開けることができず。攻撃面に課題が残る一戦となった。
攻撃面の改善に着手する中、浦和との一戦で注目したいのは前線の新外国籍選手2人とチームとの融合だ。入国制限によりチームへの合流が遅れていたペドロ ハウルとアンジェロッティは明治安田J1第11節・徳島戦でJリーグデビューを飾ると、その後のJリーグYBCルヴァンカップCグループ第4節・横浜FC戦、直近の仙台戦でも出場。両選手ともまだ得点を奪うことはできていないが、フィジカルの強さを生かしたポストプレーで存在感を発揮したペドロ ハウルと、巧みなドリブルで相手を翻ろうできるアンジェロッティのポテンシャルに疑いの余地はない。北爪 健吾が「外国籍選手も含めてチームとして一人ひとりの力をもっと引き出せるようにしていきたい」と語ったように、チームがいかに彼らの特長を理解して引き出せるかが浦和戦、そして今後を戦っていく上でカギとなる。仙台戦から浦和戦にかけての期間で連係を劇的に深めることは難しいだろうが、新外国籍選手たちの柏での奮闘に期待したい。
一方、アウェイに乗り込む浦和はリーグ前々節の大分戦で3得点を挙げて勝利したものの、福岡戦では完封負け。リーグ戦では12試合を消化して総得点が11と、やや得点力に欠ける印象だ。
福岡戦後にリカルド ロドリゲス監督が「ファイナルサードのところでうまくシュートに持っていけず、ゴールを取れなかった。押し込んだあとのところが改善点として残る試合」と語ったように、最後の崩しの部分やシュートに至るまでの過程でチームには課題が残る。柏戦ではどのような形でゴールをこじ開けようと試みるのか注目したい。また浦和も新外国籍選手・キャスパー ユンカーを獲得。リカルド ロドリゲス監督は先週末の時点で「いまはチームに慣れていくプロセスの中にいる」と起用に慎重な姿勢を見せていたが、過密日程ということもあり、18人のメンバーに入るかもしれない。もし出場すれば、彼が攻撃にどんなアクセントをつけてくれるか注目だ。
ルヴァンカップでの前回対戦は、クリスティアーノのヘディング弾で柏が勝利を収めている。柏が再び勝利を収めるのか、それとも浦和がリベンジを果たすのか。グループステージ突破のためには絶対に負けられない重要な一戦だ。
[ 文:藤井 匠 ]
