明治安田J1においてはともに好調を維持している。福岡は5連勝中とJ1におけるクラブ連勝記録の更新が続き、鳥栖もここ2試合は引き分けているが5試合負けなし。福岡は5位、鳥栖は3位と順位では開幕ダッシュに成功した鳥栖が上回るが、徐々に好調の波に転じた福岡との勝点差は3ポイント。リーグ戦での状況が、このルヴァンカップにおいても両サポーターのボルテージを上げる要因になるはずだ。
ルヴァンカップにおける成績をおさらいすると、福岡は1勝2分2敗の3位。鳥栖は1分4敗の4位。仮に今節で鳥栖が勝利を収めても順位に変動はないが、この状況を踏まえれば、鳥栖のほうが“燃える”と予測できる。未勝利で大会を終えることは避けたいだろうし、福岡に唯一の白星を献上したのが自分たちであることを考えれば、この一戦で一矢を報いようとするのは当然だろう。
しかし、福岡のモチベーションも決して低くはない。長谷部 茂利監督が「グループステージ敗退は決まっているが、試合自体は公式戦であり大事なゲーム。『われわれが評価を受けるゲームである』と選手に伝えている。『私も含めて、鳥栖戦でどれだけできるか、見に来てくれる方たちはもちろん、結果だけを見る人も、このゲームでわれわれを評価するので大事だよ』と。だからいつもどおり、一戦必勝で向かいます」と話すように、強い意気込みの中で今大会2勝目を狙ってくるはずだ。
ルヴァンカップはリーグ戦の間に行われてきたため、出場する選手はリーグ戦とは大きく異なっているのがここまでの現状。今回も3日後にJ1第15節が控えるというタイトな日程なので、これまでと同様に先発メンバーを大きく入れ替えて臨むと予想できる。
福岡の中で注目選手を挙げるなら、CBの宮 大樹か。1-0の勝利を収めたルヴァンカップAグループ第3節でフル出場、スコアレスドローで終えたJ1第6節でもフル出場を果たし、鳥栖戦での勝点獲得に貢献。古巣戦に向けた闘志はチーム随一と言っていいだろう。空中戦に自信を持つ選手で「セットプレーからの得点を狙いたい」という発言から、今季初ゴールをこの一戦で挙げる可能性も十分に考えられる。
鳥栖の中から注目選手を挙げるなら湯澤 洋介。このサイドアタッカーは、ここまでリーグ戦ではメンバー入りを果たせていないが、ルヴァンカップでは前々節・鹿島戦と前節・札幌戦で2試合連続ゴール中。いずれも途中出場、約30分のプレーで鹿島戦では73分に同点ゴール、札幌戦では後半アディショナルタイムに一矢報いるゴールを挙げており、その勝負強さが際立っている。福岡のサイドプレーヤー・湯澤 聖人の出場もありそうで、2人の湯澤がマッチアップする可能性もあり、そのバトルも楽しみだ。
今季三度目となる“九州ダービー”の勝者はホームの福岡か、それともアウェイ・鳥栖か。意地がぶつかり合うゲームは激戦必至、見逃してはいけません!
[ 文:島田 徹 ]


